「横浜市電」のテーマソングがあるって本当?
ココがキニナル!
横浜市電保存館で横浜市電の歌が収録されたCDをもらいました。歌い手は月子さんという方で、ノスタルジックヒーローという曲は市電保存館公認のようです。どんな人なのか、なぜ公認なのか、キニナル!(reさん)
はまれぽ調査結果!
ノスタルジックヒーローは横浜市電保存館の公認ソングで、歌っている月子さんは地道に自分の作りたい音楽を作り歌う活動をしている。
ライター:橘 アリー
	市電の思い出を残したい!
	 
	
	歌い人、月子さん
	 
	月子さんは、横浜生まれ横浜市港南区育ちのハマっ子。
	現在はプライベートジュネス(privatejuness)の歌い人として活動している。
	
	プライベートジュネスとは、もとはポップスのバンドだったそうである。月子さんは、音無(おとなし)ムーンという名前でバンドのボーカルを務めいてた。
	
	バンドは2001(平成13)年から、横浜や都内のライブハウスを中心にライブ活動を続けていたが、2011(平成23)年夏にライブ活動を停止し、その後、ほかのメンバーの出産などを理由に、プライベートジュネスはバンドとしての活動を止めることになった。
	 
	
	月子さんは、おっとりとした穏やかな人柄である
	 
	月子さんは、歌い人としてソロで活動することになったが、プライベートジュネスの名前は残されている。
	
	ノスタルジックヒーローの作詞作曲は以前に在籍していたメンバーが行っている。
	月子さんは、同CDに収録されている『子猫~この街』『私の好きなズーラシア』などの歌を作っている。
	 
	
	月子さんが作った歌も収録されている
	 
	同作品に寄せる想いについては、月子さんは父や祖父などから市電が走っていた当時の話を聞いていて、とても市電が好きであるとのこと。
	
	1番の歌詞に「野毛の坂を登るモーターのうなる音」というフレーズがあるが、これは、実際に月子さんの父と祖父が昭和20年代から30年代ころに体験した記憶からのもの。
	当時、市電が多くの人を乗せて急な野毛の坂を登る大変さが感じられる。
	 
	
	市電を愛する想いは月子さんにも受け継がれている
	 
	CDを作るなど、音楽活動には費用がかかるが『ノスタルジックヒーロー』はお金儲けのために歌っているのではないそうである。純粋に市電が好きで市電の思い出を末永く残したいという強い想いがあるため、希望があれば全国どこへでも無料で同CDを配布しているとのこと。
	
	ブログを見てCDが無料配布になっていることを知ったファンは、遠くは広島からも送ってほしいという依頼があった。
	
	また、プライベートジュネス時代に、名古屋でライブをしたことがあった。その関係から月子さんが横浜市電の歌を歌っていると知った人から、横浜市電運転手の帽子を持っているので市電保存館へ渡してほしい、という依頼もあったそう。
	 
	
	その帽子は市電保存館に展示されている
	 
	経緯は、その方の祖父が戦争に行く前に横浜市電の運転手をしていて、戦地へ出征する前に市電の制服のまま故郷の岐阜へ帰った。そこから出征したので、横浜市電の帽子がそのまま家に残っていたという。
	
	『ノスタルジックヒーロー』には、そんな思いがけないエピソードもあった。
	
	最後に、月子さんの音楽活動について。
	
	
	
	音楽への純粋で熱い想い!
	
	歌を歌っているのにライブ活動を行わないのは、活動が地味であるように思える。
	なぜ、ライブを行わないのか伺った。
	
	すると、これからはライブよりもYouTubeで知ってもらう時代であるという。
	活動は地味に思われるかも知れないが、落ち着いて、自分が本当に作りたい音楽を作り続け伝えていきたいからとのこと。
	
	これまで、メジャーデビューへの誘いもあったが、純粋に自分が作りたい歌を作り続けるために断ってきたそうだ。
	 
	
	月子さんの穏やかな表情の奥に、音楽への純粋な熱い想いがあった
	 
	歌は、作ろうとして作っているのではなく、日常生活の中で何かを見たり聞いたりすると、自然と歌が出来上がっていくそうである。
	
	月子さんは、純粋で自然体の人だった。
	
	
	
	取材を終えて
	
	ノスタルジックヒーローは、最初、2008(平成20)年に作られた歌であるが、ライブ活動を止めた2011(平成23)年ごろから4年以上かけて丁寧に曲のアレンジや録音のやり直しなどを行っているそうだ。
	 
	
	これが最新版のノスタルジックヒーロー(表面)
	 
以前はプラスチックのケースに入っていたが、現在は紙のパッケージになっている。
	 
	
	こちらが裏面。7曲の収録曲のタイトルが書かれている
	 
	1曲目と7曲目に『ノスタルジックヒーロー』が収録されていて、7曲目の『ノスタルジックヒーロー』は人間が市電の速度の時速40kmを感じられるような曲調になっているとのこと。
	
	ぜひとも、聴いてみたい方は、ご連絡を! また、市電に対する思い出やエピソードなどあれば、コメント欄に投稿いただけたら嬉しいです。
	
	今回、はまれぽ読者に「ノスタルジックヒーロー」を5名様にプレゼントします。ご希望の方は、お問い合わせフォームより、以下の情報と「ノスタルジックヒーロープレゼント希望」と明記のうえ、ご応募ください。
	
	お名前:
	ご住所:
	連絡先(電話番号):
	
	当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
	※こちらのプレゼントキャンペーンは現在終了しています。
	
	
	―終わり―
	
	
	取材協力
	privatejuness 月子オフィシャルサイト
	Web/http://tsukiko.info
	Mail/music@tsukiko.info





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犬山しんのすけさん
2016年04月14日 02時23分
この記事を見逃したまま、先日の日曜日に市電保存館に行ってきました。カフェスペースに流れるビデオのBGMにこのノスタルジックヒーローが。一度聴いたら直ぐに心惹かれましたネェ。モニタの脇だったかに、CD配布の案内が有ったので、当然帰りにゲット。7曲も入ってるなんざ、なんとも贅沢なお土産。どの曲も実に心地良く、現在ヘビロテ中です☆
ホトリコさん
2016年02月16日 12時13分
「音無」と「月子」とつなげて都市伝説の女とかぶってしまいました。上司(続編では部下)に竹中直人さんが出演していたので、偶然見ていました。BGMには気が付かなかったので、確認しに行きます。