「ここから、徒歩1時間59分」、「ラー博」謎の看板の意図は?
ココがキニナル!
中華街に「ラーメン博物館まで1時間59分」という案内看板が設置されていました。実際に歩いたらどのくらいかかるのでしょうか。(オイスターソースさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ここから、徒歩1時間59分」の看板から2時間13分で到着。信号や歩く速度で前後する。設置から9日間、実際に歩いたという報告はまだない
ライター:はまれぽ編集部
新横浜ラーメン博物館への道
先日お世話になった「つた金」や
川窪牛肉店を通過し
滝の川沿いを歩く
せり出した家を見てドキリとし
「横浜銀行アイスアリーナ」へ
そして国道1号と交差する広台太田町の交差点を東白楽方面へ
旧東横線軌道あとのフラワー緑道を通過し
そんなこんなで歩けばもう1時間20分経過
閑静な住宅街、神奈川区平川町を越え
六角橋へ向かい歩みを進める。「ボンメイト」の看板に挨拶
新しくなった六角橋商店街のアーチを右手に見て
愉快なキャッチコピーの銭湯を通過
カメラが被写体を嫌がっているからか、白飛びを繰り返す
・・・暑い(取材日の最高気温は21度!)。そして何より、空腹だ。ただ、唯一テンションを上げているのは「道が分かりやすい」こと。ほとんどここまで「まっすぐ」歩いている。しかし、ちょっと疲れた。休憩なしで1時間以上歩いているので足が張っている。むー。
1時間37分経過。ついに見えてきた。「新横浜」の文字
横浜市営地下鉄の駅がすぐそば、岸根公園。電車に乗ろうか本気で迷う
日なたで憩っている壮年の紳士に撮影していただきました
その後、ちょっとした油断がまずかったのか、初めて道を間違えた
看板どおりだとあと14分で目的地に到着予定だが、この距離感だとなかなかどうして、怪しい雲行き。歩く速度は一定なはずだが、果たしてどうなるか。
コンビニがない「篠原町」を歩くと見えてきた、新横浜プリンスホテル
あ、新横浜駅だ
もうすぐ、もうすぐだ・・・もう・・・
時間ぎれ
看板から「1時間59分」の場所は篠原町2987付近。歩みを止めず、ゴールまでどのくらいの時間がかかるか計測してみよう。
新横浜駅、篠原口の
地下道を抜け
オフィス街を通り
到着・・・
1時間59分ではなく2時間13分かかった
写真を撮影したり1度だが道を間違えたりサイドゴアブーツで歩いたりしていたこともあり、多く時間がかかったのかもしれない。33歳、ちょっとガニ股で歩く酒量の多い女性のスペックだとこのぐらいだという参考記録にしてほしい。にしても、1時間59分で到着しなかったことが少し悔しかった。
そして2枚前の不自然な写真には触れずにこのまま記事をしめようかと思ったのだが、そうもいかない。検証にあたり新横浜ラーメン博物館の方に主旨を伝えており、なんとサプライズで山岸を待っていてくださったのだ。
・・・うれしい
「麺に見立てた」というゴールテープ? を構え、写真も撮影してくださったサービス精神あふれるスタッフの方々の厚意に疲れがぶっ飛ぶ。
「どうでしたか?」「どうでしたか?」と感想を求める営業戦略事業部の中野正博(なかの・まさひろ)さんに、正直にかかった時間をお伝えすると「そうでしたかー!」と笑顔(いいのか・・・?)。「私たちもこれから検証したいと思っているんです」と、ここで当事者が検証をしないであの看板を設置したことが発覚した。
「ラー博特製の冠」をかぶせてくださり顔がくずれる(中野さん撮影)
看板の意図
気を取り直して、看板設置の経緯を伺った。
中野さん。出迎えてくださってうれしかったです
「ちょうどあの位置が空いたので、より多くのお客さんに来てもらおうと看板を設置しました。設置日は2016(平成28)年3月22日です」
宣伝のための設置場所が適切かどうか伺うと「みなさん中華街に来たら中華料理を食べて行かれるので、あの看板を見る方はすでにおなかがいっぱいだと思うんです。なので、あえてラーメンの写真などは入れずにどうにか存在をアピールすることができたらと・・・」とのお答え。
確かにインパクトはありますね
本気で1時間59分もかけて徒歩でラーメンを食べにきてほしいとお考えでしょうか? と伺うと「そうですね。腹ごなしをしながら!!」と笑顔でお答えくださった。
1時間59分という時間の算出については「GoogleMapで出てきたんです」とのこと。
春休みでにぎわう「ラー博」
山岸が検索したGoogleMapでは1時間53分であったことと、実際に2時間13分かかったことについては「交通状況によってもいろいろありますから!!」とざっくりしたコメントだった。
今まで「看板を見て歩いてきた」という声も「看板と時間が違う」というクレームもないという。費用対効果がいいかどうか伺うと「すでにメディアの取材が3件きたんです」と、好調な様子だった。
確かにシュールでインパクトがある看板。「あくまで中華街で美味しくご飯を食べてから、ラーメン博物館に来てほしい」という意図を知り、謙虚なふりをして図々しい宣伝文句はサバサバしていて気持ちいいなと思った。
ちなみに、本当に徒歩でラーメン博物館まで歩く際、「我慢ができないほどラーメンが食べたい」と思っている方は注意していただきたい。中区・西区・港北区のルートでは見かけなかったが、神奈川区のルートで10店舗ほどのラーメン店を発見した。
六角橋周辺はラーメン激戦区
このあたりでは、わき目を振らず、目的地に向かうしかない。
取材を終えて
腹ペコだったので、ちゃっかりラーメンもいただいてきた。
ドイツ生まれの有名店「らーめん無垢」にて「無垢ラーメン(900円)」
しっかり歯ごたえのあるモチモチの麺はピザ粉を使用。鶏ガラと豚骨のスープはコクがあり甘味が強いがしつこくないので、どんどん飲んでしまった。
そして、中華街からの徒歩ルートは分かりやすいが、足がパンパンになり、ラーメンを食べただけで一気に眠くなったので体力に自信がある人のみチャレンジしてほしい。
―終わり―
新横浜ラーメン博物館
http://www.raumen.co.jp/
オフッフッフッさん
2016年04月11日 21時29分
あらあら、これだと終電を逃したワカバヤシさんシリーズですね笑。てことは、関内駅→新横浜駅がだいたい2時間少々でOKというわけですね!まあ、何はともあれいい意味で爆笑させていただきました。m(_ _)m
ないとらいだーさん
2016年04月02日 17時45分
歩きなれたら、もう少しタイムが短くなるかもしれないですが地図を見ながら歩いたら、その時間前後でしょうね。2時間13分でかかりすぎとか書いてる人がいますが、道に迷い、地図を見ながら、途中に写真など撮ったりしていれば、そんなもんでしょうね。お疲れさまでした。
ushinさん
2016年04月01日 20時02分
費用対効果がいいかどうか伺うと「すでにメディアの取材が3件きたんです」・・・はい4件目釣れました。1時間59分は、google先生の標準タイムに、途中で2回コンビニでおしっこするので妥当。