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TVチャンピオン江ノ電王の店も!江ノ電がテーマの店をめぐる

TVチャンピオン江ノ電王の店も!江ノ電がテーマの店をめぐる

ココがキニナル!

江ノ電腰越駅近くに「とれいん」という鉄道雰囲気の喫茶店があります。ここで出されるコーヒー「さくらブレンド」が気になります。はまれぽさんならではの突っ込んだレポートお願いいたします(はんぐん丸さん)

はまれぽ調査結果!

腰越駅の2つの江ノ電テーマの店を巡った。2018年7月3日開店の「喫茶とれいん」はなんとTVチャンピオン江ノ電王の店!さくらブレンドはスッキリとした味。江ノ電もなかの「扇屋」も凄い

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ライター:若林健矢

「とれいん」で鉄分補給後は、江ノ電もなかで糖分補給
 
もう一つの「江ノ電好き」のためにある店とは、江ノ電江ノ島駅から腰越方面に歩き、併用軌道の入り口付近にある「江ノ電もなか」のお店、「扇屋」だ!
外観からびっくりしていただけるのではないだろうか?
 


よく見ると屋根にパンタグラフ(集電装置)まで乗っている!

 
ここは1990(平成2)年3月まで走っていたホンモノの江ノ電・旧型車両「600形」の顔がシンボル!一瞬、「江ノ電が突っ込んだの?」と思えるような強烈なインパクトを与えてくれる。
 


近くで見ると迫力倍増

 
 
 
小さな店内に江ノ電要素がギュッと凝縮!
 
店内はあまり広くはないが、和菓子のカウンターの横には江ノ島駅の駅名標や、車両の椅子、旧型車両のマスコンハンドル(電車の加速減速を操作するマスターコントローラー)など、実際に使われていた数多くのコレクションが並んでいる!
 


このハンドルは、堅いが実際に動かせる

 


スペースは広くはないが和菓子のラインナップは豊富

 


まさか江ノ電の古い椅子まであるとは・・・しかも座り心地はとても良い

 
店先の600形の顔の裏側は、和菓子の製造所となっている。もちろん立ち入り禁止なのだが、店内から見るとドアに「乗務員室」というシールが貼られているではないか。こんなところにまで鉄道ムードを再現するとは、なかなか芸が細かい・・・!
 


乗務員室(製造所)立入厳禁!

 
ここの名物といえば何といっても「江ノ電もなか」!
名物の「江ノ電もなか」は、その名の通り、江ノ電の車両を再現した箱の中にもなかが入っている。5種類の味が2つずつ入った1箱10個入り(1500円)の他、抹茶味の2000形のみ単品(150円)で販売。一個一個手作りのために他のお店では販売されていない、ここだけのオリジナル商品だ。おみやげに買っていくなら10個入り、その日のおやつにちょっとつまむなら抹茶味単品・・・いったところだろうか。
 


江ノ電パッケージ!ちょこんとした雰囲気がかわいい

 


こちらの抹茶味(2000形)のみ単品で販売。1個150円だ

 
もちろん江ノ電もなか以外の和菓子も多数販売されている。季節によってラインナップは変わるので、江の島・鎌倉土産を探している人はどのシーズンに来ても楽しいだろう。
 
 
 
江ノ電もなかのお味はいかに・・・?
 
2000形の箱に入っている抹茶味の「江ノ電もなか」を食べてみる。箱を開けると、包み紙に包まれたもなかが登場。「えのでん」の文字が刻まれているのが特徴的だ。
 


ひらがなの「えのでん」の4文字。箱には江ノ島や大仏が描かれている

 
最初は餡の甘さが強く感じられるが、その後に抹茶の香りがほんのり口の中に広がる。もなかの皮はサクサクで癖になるおいしさ!緑茶との相性は最高に違いない。
 


中には抹茶餡がたっぷり!

 
食べ終わってもかわいい江ノ電の箱は大切に持ち帰りたい。江ノ電2000形は実際には2両で1編成なので、せっかくなら2箱そろえて編成を組んでみるのはいかがだろう?
 


2つ揃えば机の上で出発進行!?

 


2019年1月現在、本物は全車両塗装変更済み。江ノ電もなか抹茶味の箱は貴重かも

 
 
 
「扇屋」の歴史
 
今でこそ江ノ電もなかが名物になっている扇屋だが、その開業は非常に古い。お店のご主人の杉並善久(すぎなみ・よしひさ)さんと、奥様の杉並夏子(すぎなみ・なつこ)さんによると、1836(天保7)年にはすでにお店があったという。
 


左から杉並善久さん、夏子さん、善久さんのお母様・芳子(よしこ)さん

 
龍口寺(りゅうこうじ)内の石碑に当時の「扇屋長四郎(おうぎや・ちょうしろう)」という名前が残っており、そのことから、1836年にはすでにお店があったということがわかる。この石碑には、同寺の敷地内に石塔を立てるための資金を寄付した人の名前が刻まれているようだ。また当時は龍口寺の敷地内に扇屋の店舗があったが、1934(昭和9)年に現在の位置に移ってきたという。
 


左の写真の、左から2番目に「扇屋長四郎」と刻まれている

 
江ノ電もなかの販売を始めたのは1985(昭和60)年のこと、最初はつぶあん(江ノ電)、こしあん(チョコ電)、ゆずあん(新型)の3種類のみの販売だったそうだ。ちなみに「チョコ電」は昔江ノ電で走っていたチョコレートのような色の車両のこと。決してチョコレートがもなかに入っているわけでない。
 


右奥がつぶあん(江ノ電)、左がこしあん(チョコ電)、手前がゆず(新型)

 
今や店の顔ともいえる旧型車両の600形がやってきたのは1990(平成2)年8月のこと。当時の江ノ島電鉄株式会社社長さんからの提案がきっかけで譲り受けたそうだ。ちなみに旧型車両を引き取る前から「江ノ電もなか」を販売していた。600形のお顔は芳子さんが毎朝きれいに拭いているとのこと。
 


設置から30年弱経ってもなお、保存状態は良好

 
この江ノ電のお陰で、地元の常連さんや観光客だけではなく、日本全国から「江ノ電もなか」を求める江ノ電好きが訪ねてくれる。テレビ番組がきっかけで来店する人、しかも遠くはオーストリアから来た人もいたとか!
 
「『Where are you from?(出身はどこですか?)』と聞くと自分で『Austria, not Australia!(オーストリアです、オーストラリアじゃないよ!)』って言ってましたよ」
と、夏子さんがほほ笑みながら話してくれた。
 
もちろんご主人の善久さんは鉄道好き。好きな江ノ電車両は「みんな個性があって、どれが好きか言えない」とのこと。その気持ちはよくわかる!
 


帰りがけに鵠沼(くげぬま)~湘南海岸公園(しょうなんかいがんこうえん)間で1枚

 
 
 

取材を終えて
 
投稿にあった喫茶店「とれいん」を訪ねがてら、江ノ電に乗り、江ノ電ファンにはたまらない店「扇屋」も訪ねてみた。どちらの店も、取材という枠を越えてついつい鉄道話に花が咲き乱れる。また、鎌倉・湘南観光に欠かせない江ノ電は、住宅の間を走り抜ける上、かわいらしいビジュアルに鉄道ファンではなくとも、観光客や地元の人に大人気だ。江ノ電メインの旅をして、江ノ電がたっぷり楽しめる店に立ち寄るのも、楽しみの一つに違いない。
 
   
―終わりー
  
  
取材協力
喫茶とれいん
住所/鎌倉市腰越3-21-11
電話/0467-31-3671
営業時間/午前10時~午後4時30分
定休日/毎週月曜日、火曜日

御菓子司 扇屋
住所/藤沢市片瀬海岸1-6-7
電話/0466-22-3430
営業時間/午前9時~午後5時
定休日/不定休

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  • 記事にして頂いてありがとうございます。感慨深いものがあり何度も読み返してしまいました。さくらブレンドのネーミングは偶然だったのですね。マスターの田中さんのお店に対する思いも知りました。ところで、このお店は禁煙なのですが、その表示が列車内に使われている「禁煙車」のプレートなのです。気が付きました?

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