横浜で一番急な坂はどこ? 2019年・春 ~戸塚区汲沢「そこに急坂がある限り」編~
ココがキニナル!
2018年の戸塚の急坂取材で出会ったおじさんが話していた、戸塚区汲沢の御所水公園裏にある急坂は、どれくらい急なの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
戸塚区汲沢4丁目の急坂は歴代3位の17.8°(勾配32.2%)を記録! 約124メートルの坂は全力疾走で約40秒、約132メートルの坂は約52秒だった。走ることで坂の表情を体感、新たな景色が見えた
ライター:はまれぽ編集部
ストッキングが破れる坂
続いて「汲沢急坂②」の計測をスタート。坂の始まりは、16.7°(勾配:30.0%)」とまずまずの記録。
こちらも5メートル間隔で計測し、坂の中盤で17.2°(勾配:31.0%)をマーク!
歴代の記録でいえばベストファイブに入る高記録
どちらかと言えば「汲沢急坂①」の方が路面の起伏が激しく、「汲沢急坂②」の方が15~17°の傾斜が続く。「汲沢急坂①」と一続きの坂と考えれば、坂の序盤で記録した17.8°(勾配32.2%)が一番高い記録だった。
さらに「汲沢急坂②」の頂上に到達すると、そこには目を疑う光景が。
「3本目の急坂ドットがあるよ・・・」
坂が多いとは聞いていたが、ここまであるもの?この地域で暮らすには、生活の一部に坂があると受け止める必要がありそうだ。3本目の急坂ドットを見て呆然としていたところ、通りすがりの女性2名がこんな話をしてくれた。
「昔は雪が降るとスキーやらソリを楽しんでいたわ。そういう楽しみもなきゃ、この坂と付き合っていけないの(笑)。それと、この辺りで外回りをしている女性はストッキングの親指に1日で穴があくみたいよ。そう考えると下りも大変ね。あとね、花粉の通り道になっているのか、坂の下ではクシャミが出ないのに上るにつれてクシャミが出るのよ!」
「急坂の向こう側」へ行ってみた
結局、測ってみても分かるのは数字だけ。目に見えない何かを全身で感じるべく、全力疾走して「急坂の向こう側には何があるのか」をお伝えしたい。
小島、いきます
手ブレが激しいので注意してご覧ください。
互いに走り終えて3分は普通に息が出来なかった。
呼吸が整わない小島と
いろいろ終わったツノオリ
動画撮影の素人(しかも運動不足)が急坂を全力疾走するなんて命を落としかねない危険な行為ということを思い知らされる。
小島は遠い目で、「坂の中盤でふと、『どうしてこんなことしているんだろう』って思ったよ。その瞬間から足が動かなくなった。走る意味を考えたらダメ、そこに急坂があるから走る。それ以上でもそれ以下でもない」と呟く。
たしかに、急坂を全力疾走することに意味はない。「なぜ走るのか」と考えた時点で坂の脅威に負けてしまうのだ。
そしてもう1本、我々には走るべき坂が待っていることを忘れてはいけない。1本目よりも激しい手ブレですので、体調が優れない方は再生せず先へ進んでほしい。
全力疾走+撮影で計4本走りきった我々が急坂の向こう側に見えたものは、とてもシンプルなことだった。
「空が・・・」
「空が・・・青いね」
こじ「なんだか、空が祝福してくれているみたいだね」
ツノ「それな」
こじ「急坂、まじ鬼だね。なんかの罰ゲームかと思っちゃった」
ツノ「それな」
こじ「走ることによって、坂の表情(起伏)が分かるっていうか、数字では測れないものが見えてくる。数字では見えない部分にその本質が隠れているかもしれないよね」
ツノ「・・・あれかな、坂を走ると人は詩人になるのかな?」
急坂は、人間の力でどうこうなる存在ではない。無我夢中で頂上を目指しているうちに、細かいことがどうでもよくなって無の境地に入る。もしかしたら横浜の人は「坂」に鍛えられているのかもしれない。
普通に生きていても坂を走ろうとは思わないだろう。でも走ってみて見えた景色は、とても綺麗だった。
「花がきれいだ」
取材を終えて
毎度のことだが、地元の方はこの急坂と共存しているのかと思うと頭が下がる。過去に取材した場所でも、走ってみないと分からない何かがあることを知った。
急坂は踏ん張らないと撮影できない
今後は「我が街の急坂情報」と合わせて、「実際に走ってみたよ~」って感想をコメントしてくれる勇者がいることを願う。
全力疾走をした帰り道、小島は「意識が遠のいていく」と身の危険を感じたとのことなので、実際に急坂を走る際は自己責任でお願いします。
ー終わりー
みちみっちーさん
2019年03月07日 20時38分
同じ戸塚区でも、前田ハイツ裏の辺りはどうでしょうか?個人店のクリーニング屋の前は、雪が降ったときは危険なため、住民同士で雪掻きをするほどです。
すえ660さん
2019年03月07日 13時00分
ここはまだまだ急勾配ありますよ(*´∀`)♪
PCさん
2019年03月07日 07時26分
走る映像はツノオリさんだけでよいと思います。