5）アパホテル＆リゾート「横浜ベイタワー」

ホテル「ナビオス横浜」から万国橋を渡った先（北仲通北再開発等促進地区）では、2019年9月20日開業予定のアパホテル＆リゾート「横浜ベイタワー」が工事を進めている。

地上35階、地下2階、総客室数2311室の同ホテルは、1棟の建物としては日本最大客室数となる超高層ホテル。露店風呂付き大浴場とプールを完備し、テナント区画（1階と最上階35階）にレストラン・カフェなどの飲食店、コンビニ、売店を併設する。

　

2019年5月30日時点の様子
　

完成イメージ
　

運河沿いには既設の公園と連続した「水際線プロムナード」を整備し、約3000平方メートルの広場には「水と緑のモニュメント」を設け、建物低層部の歴史的建造物「万国橋ビル」のファサードを新築復元するという。

　

万国橋通りに面した低層階部分
　

6）横浜市 新市庁舎

横浜ベイタワーと同じく万国橋通りでは、2020年6月供用開始予定の「横浜市 新市庁舎」を工事中。行政棟と議会棟からなる地上32階、地下2階の新市庁舎は、低層部に「屋根付き広場（アトリウム）」や商業施設などの市民利用スペース、中層部が議会機能、高層階が行政機能となる予定。

　

2019年5月30日時点の様子。大きな棟が行政棟、小さい棟が議会棟
　

完成イメージ
　

低層部の配置イメージ
　

大岡川沿いでは、新市庁舎とJR桜木町駅新南口整備に合わせて新しい歩道橋「（仮称）大岡川横断人道橋」の基礎工事を進めている。この歩道橋は、桜木町駅各線から北仲通地区への歩行者動線となり、災害時の緊急避難路としての機能も発揮できるよう整備するという。

　

歩道橋の完成イメージ
　

7）ザ・タワー横浜北仲・Billboard Live 横浜

新市庁舎と横浜ベイタワーの間、「北仲通北再開発等促進地区地区計画」の中心に位置するのは、「ザ･タワー横浜北仲」。地上58階、地下1階の分譲住宅（46階～51階を除いた5階～58階）だ。

　

2019年5月30日時点の様子
　

同建物は、みなとみらい線「馬車道」駅に直結し、敷地内に新設する「馬車道」駅出入口周辺には駅前広場や歴史広場を整備。1～3階には、スーパーマーケットやカフェ、レストランも入居し、46階～51階にはサービス付き長期・短期滞在型宿泊施設「オークウッド」が横浜エリア初進出。46階には一般開放される展望フロアが併設される。

一般販売戸数1126戸（総戸数：1176戸）を販売開始から約8ヶ月で全戸完売。販売価格は4500万円～8億円。契約者の約44パーセントは市内在住で、2人家族の購入者が全体の約44パーセントを占めるという。

　

完成イメージ
　

Billboard Live 横浜

同敷地内には「Billboard Live（ビルボードライブ）横浜 」も入居。ビルボードライブ横浜は、歴史的建造物である「旧横浜生糸検査所附属生糸絹物専用B号倉庫及びC号倉庫（旧帝蚕倉庫）」を復元し、2020年春開業予定だ。

　

旧帝蚕倉庫の復元棟と周囲の街並み（右から2棟目が出店予定棟）
　

2019年5月30日時点の様子。横浜第二合同庁舎の駐車場に面している
　

歴史的なマッシュルーム型柱を継承（写真は解体前）
　

内装イメージ
　

8）桜木町駅前複合ビル（仮称）

最後に、JR桜木町駅新改札に隣接する「桜木町駅前複合ビル（仮称）」。建設完了予定は、市庁舎や新改札と同時期の2020年6月30日。

　

JRの線路と国道16号の間、ぴおシティの向かい側で工事中
　

地上12階、地下1階の同ビルは、1階～2階に店舗や子育て施設などの「CIAL桜木町 別館（仮称）」、3階～12階に客室数274室の「JR東日本ホテルメッツ桜木町（仮称）」が入居予定。工事が進むにつれ、JRの電車から見える景色はどんどん変わっていくだろう。

　

完成イメージ
　

取材を終えて

　

みなとみらいの未来に期待したい
　

ー終わりー