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アンダーパスの開通で何が変わるのか、はま旅Vol.49「戸塚編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第49回は、開かずの踏切がある戸塚駅。アンダーパス開通に伴う駅周辺の再開発に、町はどう変わっていくのか。

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ライター:河野 哲弥

再開発に揺れる、戸塚駅西口

さて、そんな戸塚の歴史が分かったところで、いよいよ街中に繰り出してみよう。
まずは、戸塚駅西口の駅ナカで繁盛している八百屋さんに、話を伺ってみた。
 


雪の日だというのに、お客さんが絶えない
 

名物オジサンとして人気の、諸井さん


「八百要商店」に勤める諸井さんによれば、ここは、もともと旭町商店街の一部だったそうだ。しかし、戸塚駅の拡張区域に含まれていたため、駅ナカに出店することができたという。
地の物をできるだけ安く販売しているので、お店の人気も上々なのだとか。

次に、駅西口から離れた市街地の様子を調べるべく、 老舗の洋食店として名高い「アンダンテ」を訪れてみた。
 


創業は大正時代だという、老舗中の老舗、「アンダンテ」


店主の高橋さんによれば、同店は1914(大正3)年に神戸で創業したという。当時は「新開亭」という名前だったそうだ。
3代目となる高橋さんが戸塚(戸塚町4068)に店をオープンしたのは、1959(昭和34)年のこと。日産自動車の食堂に縁があったので、当時港町として繁栄していた横浜で、一旗上げようと考えたそうだ。
当時は借家だったが、1978(昭和53)年に土地ごと購入し、このとき「アンダンテ」と名前を変えた。

ところが、2000(平成12)年、再開発により立ち退きを命じられてしまったそうだ。そこで、2001(平成13)年に現在の場所に移転。
少し分かりづらい立地になってしまったが、「それでも、わざわざ探して来店されたお客さんのために、頑張っている」という。
 


名物、「ピカタライス」600円


メニューは、創業者である祖父が考案したものが多く、ソースなども含めて全て手作りなのが自慢らしい。名物となっている「ピカタライス」もそのひとつで、トロトロの半熟卵がご飯を覆い、その上から野菜を煮込んだ秘伝のソースがかかっている。ウスターソースに似た感じだが、奥深い風味とスパイシーさが食欲をそそる。

戸塚駅西口の「戸塚宿ほのぼの商店会」副会長も兼任されている高橋さん。今後は、やみくもに新しさを追求せず、新旧が混ざった戸塚ならではの町づくりを目指したいそうだ。来年には戸塚区役所が移転する計画があり、その跡地の利用が課題となっているとのこと。

では、同じ戸塚でも、再開発が進んでいなさそうに見える東口は、どのような町づくりを考えているのだろう。



かつての「戸塚宿」のにぎわいを期待する、戸塚駅東口

お話を伺ったのは、以前「横浜にも開かずの踏切ってありますか?」の記事でお世話になった、「とつか宿駅前商店会」会長の藤谷さん。
「ぷれじーる」という美容院を経営されている。
 


「ぷれじーる」外観
 

藤谷会長、8カ月ぶりなのに覚えていてくださった


藤谷さんが期待するのは、再開発というよりも、「アンダーパス」開通による戸塚駅東口の活性化であるらしい。
かつての宿場町として栄えていた東口近辺は、東海道線の開通により、人の流れが分断されてしまったそうだ。以来、シャッター商店街状態が続いているが、やっと希望の光が見えてきたという。

そこで藤谷さんは、明治学院大学の辻信一教授らと共に、「café dela terra(カフェ・デラ・テラ)」という試みなどを行っている。近くにある「善了寺」のお堂を開放し、ヨガなどの各種イベントを通じて、もっと「戸塚」に親しんでもらおうというものだ。
 


「善了寺」外観、お寺でヨガ?
 

当日は雪で中止となったため、画像は別の日のもの


こうした「テラ・ヨガ」の他、3月16日(金)には、古今亭菊千代をゲストに迎えた「落語会」を予定しているそうだ。当日は辻教授や善了寺のご住職も、自ら落語を披露されるのだとか。
こうした試み。地域の住民はもちろんだが、特に学生などの若い世代に参加してもらいたいという。彼らの情報発信力に、期待するところ「大」なのだそうだ。

こうして見てみると、再開発をきっかけにしてさらなるパワーアップを図ろうというのが、西口のようである。対する東口は、「アンダーパス」開通を期に、新しいムーブメントを起こしていこうという気概が感じられる。

新旧がうまく解け合った、老若男女が行き交う町づくり。そんなネオ戸塚に、今後も期待したい。



ところで、足が限界なんですけど…

帰りがけにフト、ポツリと佇む銭湯を見かけた。
この日は朝から大雪。靴の中は既にグチョグチョで、それが凍りかけて、足の感覚がなくなっている。さっそく、ひとっ風呂浴びてみるかってことで…
 


開かずの踏切近くにある「矢部の湯」
 

もう、50年以上も続いているそうだ


ちょっと熱めのお湯は、今どき珍しく薪で沸かしているとのこと。木炭の遠赤外線の効果もあり、湯冷めしないので、人気があるそうだ。
あー、足が生き返る。今回はこのまま、お風呂の中から失礼したいと思います。


■今回のはま旅「戸塚」周辺

・「冨塚八幡宮」横浜市戸塚区戸塚町3827
・「八百要商店」横浜市戸塚区戸塚町16-7
・「アンダンテ」横浜市戸塚区戸塚町187-8
・「ぷれじーる」横浜市戸塚区矢部町12番地 さのやビル1F
・「善了寺」横浜市戸塚区矢部町125
・「矢部の湯」横浜市戸塚区矢部町4


― 終わり ―
 

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  • その五か月後に八百要商店が閉店するとは・・・!(涙) ▼そして先日(10月末日)、跡地にニュー・クイック(肉店)が開店しました。

  • 戸塚に棲んで40年以上。恥ずかしながら旧字の方は初めて目にいたしました(笑)。

  • 戸塚駅西口も前市長時代から事業が進みかなり形になってきたように見えますね。横浜伊勢原線と西口との交差箇所がまだ未整備なのでしっかり拡幅され結合するとかなり形になってくると思います。アンダーパスが開通すれば交通の流れもよくなりますね。早期に開通するといいですね。

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