京浜急行杉田駅の駅ビルに、東急ストアが入っているのはどうして?
ココがキニナル!
京浜急行杉田駅に隣接する駅ビルはなぜか東急ぷららで入っているのが東急ストア。ずっと疑問だったのですが、なぜ京急ストアじゃないの?(こさくさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
再開発にあたり、地元からの要望と東急側の出店計画が合致し、東急ストアが建設されることに。必ずしも電鉄と同系列の施設が入るとは限らない。
ライター:河野 哲弥
かつては梅の産地だった杉田
まずは、駅ビルの名前の由来から。
齋藤さんによれば、かつて杉田は、「杉田梅」と呼ばれる大ぶりの梅の産地だったそうだ。この梅=「プラム」と、回遊性を表す「ぷらぷら」を合せて、「プララSUGITA」と名付けたらしい。
ほか、杉田駅近辺には、「梅林小学校」など、梅にちなむ名前が数多く残っているのだという。
杉田駅前の商店街の名前も「ぷらむろーど」
老舗の和菓子屋さんをのぞいてみた
杉田梅(現在は、小田原市の曽我梅林へ移植) の梅干しを発見
こうして名付けられた「プララSUGITA」は、1階が飲食を中心とした「出会いの街」、2階が衣料品や雑貨などの「ふれあいの街」、3階が美容院や病院などが入る「かたらいの街」、そして4階に住民が自由に利用できる「杉田地区センター」が入る。
東急ストアは、同施設と並列して建つ別館のような配置になっている。
「プララSUGITA」の中心部にある吹き抜けの様子
行われるイベントとしては、毎週第一・第三・第五土曜日に「プララの市」。毎週第三日曜日の午前10時から、先着200名に割引チケット「特だね値引き券」を配布している。
8月のイベント日程例、同施設ポスターより
今年7月現在、テナント数は「55」(東急ストアは全体で「1」として計算)。1日の利用客数は、約2万2千人。年商は、各テナントまでは把握していないので、不明とのこと。
オープン以来約20年が経過したことになるが、空きテナントなどは見当たらず、多くの住民にも親しまれているようだ。
駅ビルテナントは、必ずしも同系列企業に限らないという一例
今回の件、京浜急行電鉄にも確認してみたが、競合する電鉄他社への出店規制などは、特に考えていないとのこと。また、東急ストアのサイトを見てみると、東急沿線以外への出店も数多くあるようだ。
どうやら、JR駅構内のコンビニが必ずしも「NEWDAYS」でないのと同様、一事業体としてベターなテナント誘致をした結果、たまたまそうなっただけのようである。
もっとも、非電鉄系のスーパーが入っていたら目立たなかったのだろうが、京浜急行と競合関係にある東急であったがために、まさに呉越同舟のような事態が出現している。
この舟、目指す先は、杉田の未来と発展であろう。違和感というよりも、神奈川県を代表する電鉄二社が共に手を取った好例として、捉えてみてはいかがだろうか。
―終わり―
てぃかしさん
2016年01月30日 19時29分
昭和40年代、京急杉田駅と新杉田駅を一つにする計画があったが商店街有志の猛反対により却下。地域活性化を図り商店街から近隣のお寺への参道を作る計画もあったがこれも商店街有力者が立ち退きに難癖をつけて却下。プララ建設当時も立ち退きなど反対派の商店も多数あったのだが此方はタイミングよくその店を中心に火事が起こり程なく着工。時代背景もあり昔を知る地元民は今だに焦臭かったと話しています。新杉田から出ているシーサイドラインは東急車両ですのでそれも出店要因の一つではないでしょうか?
なかぢぃさん
2014年10月26日 17時03分
京急杉田とJR新杉田。二つの駅が一体化してくれると乗り換えも便利でよかったのに。金沢区にある”京急”サニーマートにも”東急”ストアが出店していませんでしたっけ?
よこはまいちばんさん
2014年08月22日 11時46分
その点、東京急行電鉄はシッカリしていると言うか抜け目ないと言うか・・・田園都市線沿線を見れば一目瞭然ですが、沿線は東急不動産により開発された住宅地があり、駅までのバス路線も東急バス。駅前商業施設も東急ストアや東急百貨店。そして電車も当然に東京急行。日常生活の全て?が東急グループで固められてしまっていますネ!(良い悪いは別ですが・・・)