江戸時代の宿場町で有田と名古屋の文化に触れる。はま旅Vol.75 「江田編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第75回は、東急田園都市線「江田駅」。江戸時代の宿場町で有田と名古屋の文化に触れ、居合・抜刀道を見学。
ライター:吉田 忍
抜刀道、居合道を見学
高台を歩いていると果樹の植わった場所に興味深い看板を見つけた。
居合・抜刀道。これは面白そう
見学をお願いして、実際に抜刀道や居合道を見せていただいた。
全日本抜刀道連盟・全日本戸山流居合道連盟横浜青葉支部
堂長代行の徳江信雄さんは、七段という高段位の方。「兄に誘われて、やってみたら1発で切れちゃった。それが最初のきっかけですね」と穏やかな口調で居合・抜刀道の魅力を語ってくださった。
刀を持つと別人のように引き締まった空気を感じさせる徳江さん
大きな鏡の前で形を入念にチェック
支部長の毛利さん(六段)、副支部長の鈴木さん(五段)をはじめ、みなさんが居合道の形、そして抜刀道の試斬(ためしぎり)を見せてくださった。
若井さん、江良さん、小林さん、和内さんによる戸山流居合道演武
続いて、畳表を巻いたものを実際に斬る抜刀道。張りつめた緊張感や裂帛(れっぱく)の気合が伝わってきて迫力満点。
女性の和内さんはお父様と一緒に道場に通われている。精神力の鍛錬は実生活にも大いに役立つそうだ。
稽古が終わった後は一転して和気あいあいとした雰囲気。この道場のアットホームな温かさが伝わってきた。
名古屋の喫茶店文化を味わう
駅に戻る道で「コメダ珈琲店」をみつけた。最近は横浜市内でも時々みかけるようになったが、このお店は関東1号店で、全国でも6店しかない直営店のひとつだとのこと。
名古屋の喫茶店文化で展開するチェーン店
名古屋の喫茶店には面白く、うれしいサービスがいろいろある。飲み物を注文するとオマケのお菓子が付いてくる。そして朝の時間帯にはドリンク料金のみで、トーストなどが付くモーニングサービスになるので、朝食は喫茶店という人が多い。
そんな独特の喫茶店文化をここで味わうことができる。
モーニングサービスは11時まで。バタートーストとゆで玉子が付く
40卓ある広い店内。駐車場も30台分以上ある
メニューを見ると、「小倉トースト(バターとあんこが付いてくる)」や「みそカツサンド」など名古屋らしいメニューがあって興味をそそられる。
営業部の新海課長によると、この2つのメニューは地元名古屋では珍しくないのでコメダ珈琲店では出していなかったが、関東進出1号店であるこのお店で名古屋らしさをと提供をはじめたところ人気となったので、今では名古屋を含む全店のメニューになっているとのこと。
新海課長(左)と唐戸店長。「名古屋の喫茶店はゆっくりするための場所なんです」
落ち着けるテーブル席。プライバシーと開放感を考えた絶妙な高さのパーティション
お勧めのシロノワールとコーヒーをオーダー。
シロノワールは熱々の大きな丸いデニッシュの上にたっぷりソフトクリームが乗っているデザート。好みでシロップをかけて食べる。
熱々&ひんやりのコンビネーションが楽しいシロノワール(590円)
バターたっぷりで表面サクサク、内側はふんわりのデニッシュと、乳脂肪分の多いソフトクリームはなかなかの食べごたえ。
たっぷりホットコーヒーは1.5倍の量で500円。(普通サイズは400円)豆菓子付き
シロノワールやサンドイッチ、トーストなどはリクエストにより、切り分けてくれる。こうしたきめ細かなサービスも人気で、お店は老若男女で賑わっていた。
江田散策を終えて
雨乞いに効いたという不動の滝を見て駅前に戻った時、激しいにわか雨に見舞われた。特に祈願をしたつもりはなかったが、おかげで少し気温が下がり、その後の散策がちょっとだけ楽になったように思う。霊験あらたかなのであった。
■今回のはま旅「江田駅」周辺
(googleマップより)
・「有田陶芸倶楽部」横浜市青葉区荏田北3-1-19
・「全日本抜刀道連盟・全日本戸山流居合道連盟横浜青葉支部」
横浜市青葉区あざみ野南3-10-20
・「コメダ珈琲店 横浜江田店」横浜市青葉区荏田北3-5-10
― 終わり ―
kanageohis1964さん
2012年09月07日 09時46分
今回は大山街道(矢倉沢往還)の道筋を予めチェックして取材に望まれたんですね。あの道筋は予備知識無しではまともに辿れない(案内が殆ど無い)ので。