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横浜の○○に聞く。第2回は横浜の大衆演芸を支える芸人さんの想いに迫る!

ココがキニナル!

横浜の○○に聞く! 第2回は横浜でその芸を披露し、大衆演芸を支える噺家さん・芸人のみなさん。芸について、横浜という街について、至高のお話とその様子をちょうだいいたしました

はまれぽ調査結果!

大衆演芸は、日々の生活の中で積もった垢をそっと落としてくれる、身近で大切な心地の良い時間。どの芸人さんも、大衆演芸と横浜をこよなく愛していた

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ライター:クドー・シュンサク

幻の芸人。そして横浜橋で観る桂一門の大衆寄席(つづき)



さて、横浜の大衆演芸を支える芸人のみなさまへのインタビュー。
トリはこの方。
 


桂歌助師匠と参ります


41回目を迎える「よこはまばし寄席」におじゃまして、桂歌丸師匠の直弟子、時代劇ドラマ「水戸黄門」にも出演していた桂歌助師匠に話を伺い、高座も拝見させていただくことに。
 


今から30年前に桂一門に入門した歌助師匠


桂一門に入門したきっかけは、学生時代から落語の世界に興じ、たくさんの噺家さんを聞いて聞いて過ごした青春時代。その中でも、特に好きで「おもしろい」と感じたのが桂歌丸師匠だったとのこと。そんなある日、テレビで笑点を観ていると歌丸師匠の話題の際に「真金町」という言葉が聞こえ、どうやらそこに住んでいるのかということになり、実家である新潟県は十日町市からはるばる横浜は南区の真金町まで弟子入りの志願にやってきたという。
 


家の前までは行ったものの、なかなか呼び鈴を鳴らす勇気がなかった歌助師匠


家の前まで訪れた3度目か4度目の時、玄関の扉があいていて中をのぞくと女将さんが出てきて歌助師匠を見つける。さすがにこれは怖気ついてはいけないと決心し話を聞いてもらい、晴れて桂一門への入門となった。

そんなお話中、やってきた赤いシャツのお兄さん。誰かと思えば、
 


枝太郎師匠


この日は枝太郎師匠に歌助師匠、そして歌春師匠と桂一門の落語家さんの噺が3席楽しめるという大衆寄席。なんと、入場は無料。
それもそうと、インタビューの続きを。
 


と思いきや枝太郎師匠の高座が始まるということで


歌助師匠も高座の支度に。しばし、高座を鑑賞させていただきます。
 


師匠方をいじる枕から「松山鏡」を披露する枝太郎師匠


いっぱいのお笑いで、お客のみなさまもおおいにご満足の様子です。
 


支度をすませ
 

ネタ帳を確認し
 

高座へ上がる歌助師匠


本編はさすがにあれですが、枕の小噺をひとつ、動画でお届けします。
鶴の恩返しを、こう話しています。


(画像をクリックすると動画が再生されます)


会場は大いに、笑いに包まれ、本編は父と子のユーモアな絆を描いた「初天神」を披露しこれまた大きな笑いに会場は熱気に帯びていた。
落語は、本当におもしろいです。
 


トリは歌春師匠の「たがや」。両国橋でおこったどたばた劇に会場は大いに沸く


約1時間半の寄席。これが無料で楽しめる。そんな街は、いい街ではないでしょうか。
 


高座を終えた歌助師匠ともう少々お話


「江戸落語ではありますが、江戸弁で話をするというのが一応のものであって。それでも横浜の人が噺を聞いて心のどこかにある人情や景色、情景に触れるような、そういう噺を選び披露することが横浜で高座に上がるときは意識して上がります」

入門されてから30年。横浜に住んで横浜で芸を磨き続け、今日に至る歌助師匠。
落語、そして大衆演芸については「誰のものでもないというのがありますね。そのまま、みなさんの身近にある娯楽。人情に笑いに涙あり、人間そのもの。偏(ひとえ)に、落語の世界もそういった世界でございまして。楽しんでいただくということが、そのものであります」
 


歌助師匠のお弟子さんである入門して間もない「だい助」さん


彼も、これからの横浜の大衆演芸を支える芸人さんになることだと思います。
青田買いで、いまからツバをつけておきましょう。
 


よこはまばし寄席を主催する横浜橋通商店街高橋薬局の高橋さん


「笑いとは健康にとても良いことでしてね。この街にいる身近な噺家さんの芸を楽しんで健やかに日常を送ってほしいという思いから、歌丸師匠にお願いしてこの寄席を始めました」という高橋さん。よこはまばし寄席、次回は8月の開催です。
 


歌助師匠ありがとうございました


横浜の大衆演芸をささえる、芸人さんの回でした。



取材を終えて



大衆演芸は、日々の生活の中で積もった垢をそっと落としてくれる、身近で大切な、心地の良い時間でした。

ちょっと寄席に足を運ぶ、そんな“出来心”も、いいと思います。
そんな心情に出来も不出来もなく、白と黒をつけるなんてことも、必要ないのでございます。
あるのは心の表と裏。それぐらいなもんでして、まあ、表には娯楽を楽しむ心。
じゃあ、裏には何があるって言うんだい。
裏は、花色木綿。


―終わり―
 

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  • すーごくおもしろかったです。わーいクドーさん復活!!芸人のみなさん、どの方もかっこよくて魅力的です。立川志の八さんの落語見てみたいな。

  • クドーの演芸愛が伝わるいい記事でした。落語は「いいな」と思ってもなかなか一歩その世界には踏み出せないでいましたが、読んでいてじっくりと良さが染み込みました。行きたいです寄席。

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