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虚偽データを基に施工!? 横浜市都筑区の2cm以上傾いているという大型マンションの住民の反応は?

ココがキニナル!

マンションが傾く! 去年、西区で発生した件が記憶に新しいが、今度は都筑区でも。一体マンションの安全性はどうなっているの?(八景のカズさん、LTさん)

はまれぽ調査結果!

52本の杭のうち6本が支持層に達していないなど、最大2.4cmのずれ。販売した三井不動産グループはノーコメント。横浜市が報告を求めている

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ライター:はまれぽ編集部

2.4cmのずれ



三井不動産グループが販売した横浜市都筑区の大型マンションで、マンションを施工した三井住友建設が基礎工事を行った際、地盤調査のデータに虚偽があり、一部に傾きがあることが分かった。
 


データの虚偽があったマンション
 

建物の傾きがあったのは、三井不動産商業マネジメントが運営する大型ショッピングセンター「ららぽーと横浜」に隣接し、2006(平成18)年から販売が開始された「パークシティLaLa横浜」の「ウェストコート」。
 


ららぽーと横浜と「パークシティLaLa横浜」の位置関係
 

横浜市によると、ウェストコートではタイルを積んだ際にできる継ぎ目である「目地」が上下で最大2.4cmずれていた。
 


棟同士をつなぐ部分に保護シートのようなものが見える
 

住民の指摘を受けて三井住友建設と三井不動産レジデンシャルが調査を実施。ウェストコートを支える52本の杭のうち、28本の調査が終わった段階で6本の杭が建物を支えることができる強固な地盤である「支持層」に達していなかった。また、長さが不十分な杭も2本あり、計8本の杭に不具合があった。
 


不具合のイメージ
 

三井不動産グループは2015(平成27)年9月15日、この事実を横浜市に報告。

さらに、施工の際は一般的に行われる支持層の適切な深さを判断する調査が行われておらず、ほかの場所で採取したデータをコピーした上に加筆していたことが分かり、この点については10月6日に三井不動産グループが横浜市に報告した。

同様の虚偽のデータは全4棟で約40本の杭に用いられたという。
 


別棟でも虚偽データに基づく工事が行われていた
 

この問題について、三井不動産グループは10月9日から16日まで全住民を対象にした説明会を実施するとしているが、説明は住民が納得できるものではなかったようだ。

ウェストコートとは別棟に住む80代男性は、2007(平成19)年に4000万円弱で70平方メートル台の3LDKを購入。「三井不動産グループ側が建築士を含め10人ほど。住民は100人以上集まったが、あらかじめ印刷してあった資料に沿って説明しただけ」と2時間に及ぶ説明会を振り返る。
 


説明会の様子を語る男性
 

実際、ウェストコートに住む30代女性によると「申し訳ない」という主旨の謝罪はあったが、修繕や補償、資産価値についての説明は一切なかったという。

また、別棟の50代男性は「1週間ぐらい前に突然そう(マンションが傾いていると)いう話をされた。終の住まいのつもりで購入したのに何の説明もない」と憤る。

取材当日も説明会が行われていたが、マンションの前の担当者は「ノーコメント」と繰り返すだけだった。
 


住民が納得できる説明になっているのだろうか
 

横浜市建築局建築安全課の石井保(いしい・たもつ)課長によると、「パークシティLaLa横浜」の建築確認は民間業者が実施したという。

市は今後、住民説明会が終了する10月16日以降に三井不動産グループと会談し、原因や今後の対応について報告を求める。



取材を終えて



横浜市内では2014(平成26)年6月に、住友不動産が販売した西区のマンションで同様の不具合が発生している。
 


施工ミスがあった横浜市西区のマンション
 

販売・施工業者は住民に対する説明もさることながら、なぜこのようなことが起きたのかを社会的に説明する責任があるのではないだろうか。

はまれぽでは今後、動きがあり次第この問題についての続報をお伝えしていく。


―終わり―
 

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  • 当該マンションの建つ「池辺」「佐江戸」地区は 鶴見川の沖積平野に位置し、同部の地表下は氷河期~1万年前のシルト 等の軟弱な粘性土で形成される。 「かながわの地質情報MAP」にて付近のボーリング柱状図を参照していただくとわかるが、N値が0~2程度が続く。 N値2とは標準貫入試験において、63.5㎏のハンマーを76㎝高より落下させて30㎝沈下する回数が2回との意であり、N値0とは落下させなくともハンマー重量で自沈する超軟弱地盤を示す。 要は、基盤の土丹層を皿としたぐっちょんグッチョンどろんドロンのポタージュスープ内の杭上にRC構造物があるようなものだ。 杭が基盤支持層に達していれば今回のような沈下騒ぎは起こらなかっただろうが、巨大地震時にはどうなっていただろうか? 自分は過去に公共事業の設計に携わっており、同部の地質は知っていたので、同地区の不動産は絶対に選定・購入しない。

  • 三井系の商業施設を含んだマンション開発って沼地や埋め立て地など臨海部の工場跡地が多い気がします。今回問題のエリアもかつては、大手家電メーカーの工場跡地。鶴見川沿いの最寄り駅は「鴨居」。マンションの所在地は「池辺」。昔は川や池があり、鶴や鴨が飛来する湿地や水田が広がる地域だと地名から考えられる。昭和の高度成長と共に工場や鉄道の駅も開業。そして、バブル崩壊の工場閉鎖と地価下落の頃にあまり地質調査もせずに開発したのではなかろうか?建設の自体が不良物件なのでしょうが不動産購入前に、地名の由来を知ることも、自己防衛のひとつなのかもしれません。

  • 去年発覚した三ツ沢公園近所のマンションは「現場造成杭」、今回のは「既成杭」、どちらも地中の中ですから「ごまかし易い」っつーんでしょうな。こういう目に見えない場所で手を抜いてカネ儲けする。あくどいですな。こんなどざえもん業者が建てた物件買わされた方々には「お気の毒」としか言えません。でも、わからないですよね、一般の方が地中ン中がどうなっているかなんて。データを中途半端に出されてもわからないっしょ。何を信じたらよいのやら....近隣の3流国家達を笑えなくなってきましたね。対岸の火事かと思っていましたけど。

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