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富岡東にある自噴井戸、大量に汲みにきている男性は何に使っている?

ココがキニナル!

金沢区富岡東のマルエツ裏に自噴している井戸があります。毎日何回か代車でお水をペットボトルに何本も汲みに来ている男性がいるのですが何に使っているのかな。飲んでも大丈夫?(かなちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

井戸の所有者に確認したところ、男性の娘がアトピー症であるため、お風呂の水などに使用しているとのこと。なお、井戸水は煮沸すれば飲んでも大丈夫

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ライター:河野 哲弥

問題の、大量に水をくんでいく男性とは



さて、投稿にあった男性の件について柳下さんに聞いてみると、やはりご存じだったようだ。

少し前までは、「ガラガラとうるさい音がするカート」で、夜中にやってくることもあったのだとか。ご近所の方も、「(水をくむのを)許しちゃうからいけないのよ、一度注意してみたら」とたまりかねている様子だったので、あるとき思い切って話しかけてみたそうだ。
 


井戸で栽培されているクレソン(許可を得ています)


男性いわく、娘がアトピー症であり、普通の水道水に含まれる塩素が悪影響を及ぼすので、やむなく井戸水を使わせてもらっているとのこと。音の静かなカートに替えるという約束もしてくれたので、以降、あまりうるさく言えなくなってしまったと、柳下さんは話す。
 


井戸の中には、誰が放したのか分からないという金魚の姿も


同家の息子さんも、「井戸水はいずれ海に流れていってしまうだけなので、使ってもらってもいいのでは」と好意的だったため、今では、あくまで「黙認」という形を取っているそうだ。



周辺の人は、この井戸を使っているのだろうか

では、その黙認による利用者は、ほかにどれぐらいいるのだろう。

周辺の方に聞いてみたところ、さすがにポリタンクなどでくんでいくという人はいなかったが、利用したことがあるという声が多かった。靴の汚れがひどいときに自分の家の庭先で使う、洗車の仕上げに使う、コーヒーを入れるときに使う、などなど。

その一方、「井戸があるのはここだけじゃないよ」という貴重な話も。
 


この地に長年住んでいるという、Kさん
  

誰でも使えるような井戸があった


Kさんによれば、この辺にはかつて多くの井戸があり、住民が普段使いをしていたそうだ。今でもその姿が確認できるのは、1つや2つどころではないという。「たぶん、地下に豊富な水脈が流れているんじゃないか。一年中枯れたことがない」とも話す。



井戸水は共有財産なのか、私有財産なのか



たしかに昔の日本では、「井戸端会議」などの言葉に残るように、井戸は公共の施設だった。しかし、同じ尺度が、現代の日本で成り立つかというと、多少疑問が残る。

井戸「水」の所有権は難しいところだが、少なくとも個人の敷地内にある井戸を利用することは、無断侵入に相当する。
 


改めて見ると、何か意味がありそうな地名に思える、現地付近の標識


今回の場合は、柳下さんのご厚意によって、事なきを得ている。もしかしたら、同様の問題が、日本の各地でも起きているのではないだろうか。

観光地にある湧水やおいしい水とは違い、普段は人が暮らしている場所である。せめて一声かけるなどの気遣いが欲しい。そうすれば、ドライな都会の人付き合いも、井戸によって潤うことだろう。


―終わり―
 

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  • この水汲みおじさんは毎日数回、自宅から井戸まで約1キロの道のりをガラガラとカートで水を運んでいたのですが、最近この水汲みおじさん見かけなくなっちゃったんです。ある日、この井戸の近くの道ばたにおじさんの水汲み用カートが置き去られていました。おかしいなと思ったのですが、その後おじさんの姿を見かけなくなり、倒れちゃったのかなとか心配しています。娘の為に暑い最中を毎日何回も水を運ぶ姿は痛々しく思っていました。おそらく車もお持ちじゃないと思います。察するにお年も70歳を超えていると思われます。水を運べなくなったら娘さんはどうしているのだろうとか、心配しています。

  • 以前住んでいた町で、12時間おきに完全に水道が止まる制限給水の生活を、真夏に一ヶ月ちょっと経験して、井戸水の重要性が身に沁みました。むやみに掘るのもよくないのでしょうが、こうして現存する井戸を大切に守って使っていく事は、これから時代が流れても重要性は変わらないんでしょうね。

  • 井戸の注釈に誰でも使えるとありますが、個人の敷地にあるものは、勝手に使うと違法とのコメントと矛盾する気がします!注釈は、せめて変わった井戸があるくらいにしてもらわないと、誤解されると思います!

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