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数々の栄冠を手にしたソーセージ自家製ハムソーセージの店「横濱こだわり家」の絶品コンビーフを食す!

ココがキニナル!

井土ヶ谷・金子精肉店のコンビーフ。「どっちの料理ショー」で使われたこともある絶品で、噂では買いに行ってもすぐ手に入らないこともザラとか。どれくらいおいしい?(永田OLさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

A5ランク宮崎牛を使い、約4日間にわたる工程を経て丁寧に作られたコンビーフは舌の上でとろける淡雪のようで、現在は予約なしでも店頭で購入可能

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ライター:永田 ミナミ

そしてコンビーフ登場



さて、今回の主役は、こんなにも良質な商品を取り揃えた「こだわり家」が、パンフレットの表紙で「当店自慢の『和牛コンビーフ』」と紹介しているコンビーフである。
 


「手間と時間を惜しまない手造りのおいしさ」に否が応でも期待が高まる
 

商品紹介でも筆頭にあるのが「和牛コンビーフ」だ

 
というわけで、それではその「和牛コンビーフ」どんなコンビーフかというと、こんなコンビーフである。
 


加工肉コーナーの最上段にならぶ「コンビーフ」を冠した3つの商品
 

本命の和牛コンビーフ(300グラム、1800円)と
 

それをお求めやすく100グラム(600円)にスライスしたもの

 
そして和牛コンビーフを練り込んだコンビーフソーセージである。

コンビーフソーセージは1997(平成9)年のオランダトレード国際加工品コンテストで金賞を受賞している。ちなみに写真にある280円は100グラムの価格で、写真右側の小分けしたパックは320円ほどになる。



実食して驚き、そして製法を聞く



さて、いよいよ試食の時間である。
 


和牛コンビーフのほかに、これも人気というポークジャーキーもいただく


それにしてもコンビーフを間近で見てみると、普通のコンビーフとはかなり異なることがわかる。
 


どうだろう、このきめの細かさは
 

そしてどうだろう、このすっきりとした切断面は

 
口のなかに運ぶと、噛むよりも早くほろりと溶けるように、なめらかにほぐれていく。このコンビーフに歯の出番はほとんどないと言っていいだろう。

1人で出かけた取材のため味わう記者の顔を撮影する別カメラがなかったが、頰が落ちそうなほど緩みきった恍惚(こうこつ)の人間の顔を想像したらそれがそのままこのときの顔である。

口どけに驚き、それと同時に口のなかに広がる上品で奥深い和牛の味にうっとりとした顔を記録されずに済んだのは、それはそれでよかったが、まさにパンフレットの「お口に入れるとお肉の幸せ味が広がり、コンビーフのイメージが変わりますよ!」という言葉どおりの味だった。
 


とんでもないコンビーフが横浜で販売されている

 
この「和牛コンビーフ」に使用されている「極上和牛」とはA5ランクの宮崎牛である。精肉としてその日売れ残ったものや、精肉に加工する過程で出る端材を有効活用するためにコンビーフをつくり始めたという。

しかし、その完成までに4日を要する製造工程を詳しく聞いてみると、単純な有効活用とはひと味もふた味も違う、まさに「手間と時間を惜しまない手造り」であることが分かる。

まず、塩と香辛料に一晩漬け込み、それから半日以上煮込んだあとで一度冷やす。冷やすと表面に脂が浮いてくるのでそれを取り除き、さらに手作業で肉の筋も取り除く。その後ふたたび加熱し、型に入れてもう一度冷やし、完成である。
 


この丁寧な作業が、白い脂や筋がほとんど見えない美しい仕上がりを生むのだ
 

一般的なコンビーフも脂身や筋膜、筋を取り除くが、「こだわり家」では、煮込んで冷やした あとに浮かんでくる脂も取り除くので、白い部分が非常に少ない仕上がりになる。また、牛肉の繊維質を生かすコンビーフもあるが、「こだわり家」では繊維質 も丁寧に取り除かれるので、切るとすっきりとした切断面になるのである。
 


濃厚なガトーショコラかニューヨークチーズケーキのような質感漂う切断面

 
一緒に試食させていただいたポークジャーキーは、パンフレットに「ソフトに仕上げてありますのでお子様でも召し上がれます」とあるとおり、繊維にそってさらっとちぎれる。
ただし、ただ柔らかいだけではなく、ジャーキーらしい適度な歯ごたえももちろんあり、柔らかさと固さの絶妙なバランスが美味な逸品であり、うっかり全部平らげてしまった。

さて、コンビーフであるが、100グラム600円という価格を高いと感じる人もいるかもしれない。しかし、A5ランクの宮崎牛を「こだわり家」の肉材から仕入れ「こだわり家」で加工している、完全自家製だからこその価格とのこと。
 


そして宮崎牛の表示販売指定店にも認定された名店だからこそのコンビーフ

 
もともとが有効活用なので価格設定はぎりぎりのため、もし流通業者などが間に入ると価格はもっと上がってしまうそうだ。「和牛コンビーフを売りたい」という業者がよく訪ねてくるそうだが、これ以上安く卸すことはできないと説明すると、どの業者も諦めて帰っていくという。



手に入るチャンスについて



さてさて、キニナルにもあった「買いに行ってもすぐ手に入らないこともザラ」という噂についてだが、現在はこれまでの写真でもわかるとおり、基本的には店頭で買うことが可能だ。
 


場所は入口ドアをくぐって
 

左手いちばん奥の棚のここにならんでいる


ただし、2001(平成13)年5月放映の日本テレビ「どっちの料理ショー」でミックスサンドの特選素材として「和牛コンビーフ」が紹介されたときには、来店する人はもちろん、電話やインターネットもあわせて許容量をはるかに超える注文が殺到し、1年待ちの「すぐ手に入らない」状態になってしまい、受注を中止せざるをえなかったそうだ。

ちなみにこの日の「どっちの料理ショー」はミックスサンドvs五目いなりで、ミックスサンドが勝利している。

その後、BSE騒動で一度ほとぼりが冷めたが、2008(平成20)年12月にフジテレビ「とくダネ!」で再び「和牛コンビーフ」が紹介されたときも反響は大きく、1年分の受注があった。しかし、加工室を増設するなど生産体制ができていたので1年分の受注も半年ほどで対応することができたという。

というわけで現在は店頭で購入可能だが、御中元、御歳暮の繁忙期は入手困難になる場合があるということなので、これはぜひ食べてみたいと思った人は、早めの購入を。



取材を終えて



いっさい手を抜かない丁寧な作業によって良質な精肉と加工肉を販売する「こだわり家 金子精肉店」の金子幸雄さんと剛久さんは、一流の仕事をする一流の職人だが、お二人ともとても穏やかな人柄だった。

そして、仕事に厳しい本当の一流の職人は、得てしてそういうものなのかもしれない。コンビーフはもちろん、ほかのソーセージも精肉もどれもとても美味しそうだった。
 


店を出るときに振り返ると、静かに作業に戻る剛久さんの姿があった

 
ちなみに「こだわり家」は横浜市4位の急坂からほど近いので、坂好きの人は散歩がてら寄ってみるのも一興だ。
 


路地の奥にこの光景が見えたときの衝撃と興奮はきっとずっと忘れないだろう

 

―終わり―
 
こだわり家 金子精肉店
住所/南区永田北3-25-34
電話番号/045-715-4529
FAX/045-712-6219
ホームページ/www.y-kodawariya.com
営業時間/10:00~18:30(土曜日・祝日は18:00閉店)
定休日/日曜日
 

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  • 2年ほど前に行った事があります。確かハマレポを見て行ったと思います。土曜日の11時頃に行きましたが、お客は私たちだけでしたので、いろいろとお話を聞くことができました。とってもフレンドリーなご主人でした。コンビーフと、生ハムをいくつか買いましたが、コンビーフは輸入品の缶詰のものと比べると確かに和牛を使っているだけやわらかい感触ですが、味が薄いかなと思います。缶詰の方がが私には合ってますね。一緒に買った生ハムはとてもおいしかったです。

  • まさにコンビーフブームの真っ最中で、近所ながら横浜の催事まで出向いて買った思い出があります。落ち着いてきてるなら食べたいので行ってみようかな。

  • たまに前を素通りしていましたが、600円でささやかな贅沢ができる店だったとは意外です。

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