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綱島にかつてあった町の小さな映画館「綱島映画館」の歴史を徹底調査!!

ココがキニナル!

かつて綱島に綱島映画館という愛されていた小さな映画館がありました。ここでは公開が終了した映画を放映していたと聞きます。綱島映画館について調査お願いします。(はやぶささん)

はまれぽ調査結果!

昭和20年代後半~30年代に創設された綱島映画。綱島駅東口から昭和41年に綱島駅西口に移転。平成17年閉館。封切り、2番映画などを中心に上映。

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ライター:橘 アリー

元関係者が語る綱島映画



ここで更に詳しい内容について元関係者の方にもお話が聞けた。
東口の「綱島映画」と西口の「中央映画」、それぞれの創業年は正確には分からないが、おおよそ昭和20年代後半~昭和30年代ごろのようである。「中央映画」が代替わりして東口の「綱島映画」が西口に移転したのは、1966(昭和41)年ごろだそうだ。
 


かつての「綱島映画」と現在の様子(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)

 
当初、東口の「綱島映画」を経営していた方から映画館を買ってほしいという依頼があり、購入。その後、西口の「中央映画」を経営していた方からも映画館を買ってほしいと頼まれ、西口の「中央映画」も購入。経営する映画館が綱島で2軒になったので、西口の「中央映画」があった場所で「綱島映画」として統合したそうだ。この方が「綱島映画」の最後の経営者となった方である。
 


かつて「中央映画」があった西口の通りは、落ち着いた空気が漂っている

 
続いて、どのような映画を上映していたのかについても伺った。

東口時代の「綱島映画」は、当初は封切り(新作を初めて上映する)映画館であったが、じきに、公開が一度終わったあとの映画(2番映画)も上映することがあったようだ。
西口に移転した後も、封切り映画、2番映画を上映し、春・夏・冬休みの頃には子供向けのアニメ映画も上映していたそうである。

ちなみに2番映画は、封切り映画よりも数百円安い料金だったようだ。
 


この扉から多くのお客さんが入館した(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)

 
1970年代から1980年代の初めごろにかけて、成人映画の「日活ロマンポルノ」の人気が高かったため、2本立て3本立てで成人映画の上映も行われていたと言う。

また、邦画の封切り映画である『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』が2本立てで上映されたこともあり、そんな時は、多くのお客さんが入り大変にぎわっていたようだ。

1980年代後半になると「日活ロマンポルノ」の人気は下火になり、その後は、また元のように、封切り映画、2番映画、子ども向けアニメなどが上映されるようになった。
 


子供向け映画のポスターが貼られていた(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)

 
また、大人からすると小さな映画館であるが、小学生当時のころは、特に小さいとは感じなかったそうである。子ども心を呼び起こして大きさを例えるならば、学校の教室より大きく、体育館よりは小さい、という印象だったそうだ。
 


床は傾斜の無いフラットな状態であった(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)

 
そして今回「綱島映画館」の写真を快くお借し下さった映画館専門サイト『港町キネマ通り』を運営しておられる大屋尚浩(おおや・たかひろ)さんにも当時の様子を伺った。
 


快くご協力くださった大屋さん

 
当時は、一度入ると館外へ出ない限り、何度でも映画を観ることができたとのこと。
 


ロビーでも映画の音声が聞こえてきた(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)
 

館内の古さが心地よかったそうだ(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)

 
椅子は小さめだが、ヘッドレストもしっかりしていて、長時間映画を観ていてもそれほど疲れなかったそうである。
そして、小さな映画館であるが、スクリーンは意外と大きく
 


ステージも奥行があったので、最前列でも映画が観やすかったという
 

壁一面がほぼスクリーンだったようだ(写真提供:映画館専門サイト『港町キネマ通り』)

 
古さが心地よかったという「綱島映画」。
そんな「綱島映画」が閉館したのは、今から10年前の2005(平成17)年5月のこと。

閉館となったのは、建物の老朽化と、シネマコンプレックス(一つの建物の中に複数のスクリーンがある映画館)の登場により、小さな映画館の客足が減ったためのようである。



取材を終えて



愛されていた街の小さな映画館。

跡地には、その面影は無かったが、そこで映画を観た人々の心には、古く心地よい映画館が、良き想い出として残っているようであった。


-終わり-


港町キネマ通り http://www.cinema-st.com
日本映画劇場 http://www.nihoneiga.info
 
 
 

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コメントする
  • この辺では綱島映画が最後まで残ってたんですね。白楽の白鳥座、べに座。反町のロマン座。みんな無くなっちゃったね。

  • 最後の映画館内の写真で、緞帳にある「靴のベル」と「ヒカリヤ」が懐かしい!今では「靴のベル」はなくなり、「ヒカリヤ」はビルの1室に移ったらしい。綱島の店の顔ぶれも、ずいぶん変わったよね。

  • 2005年頃にここで映画「半落ち」を見たんですけど、これって結構閉館寸前だったんですね。この日はレディースデーだったのに、客は私を含めて3人、水道の蛇口や洗面台も半壊状態で、エアコンもないが如しでした。閉館も時代の流れでしょうが、下高井戸映画のように単立でも健闘しているところもありますよ。ちょっと残念です。

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