横浜のおっさんをレンタルしてみた。その1

ココがキニナル！

横浜でも多数の登録者がいる「おっさんレンタル」（1000円で1時間おっさんがレンタルできる）。どのような方なのか、レンタルして何をしてくれるのかが気になります。（るぱんさんのキニナル）

はまれぽ調査結果！

「おっさんレンタル」は商標登録しており、市内在住の登録者は数名のみ。レンタルしたおっさんは横浜散策や悩み相談、イベントの付き添いなどをしてくれる高学歴な優しい方。お触りとHな依頼はNG！

2018年12月21日

ライター：はまれぽ編集部

おっさんとわたしの1時間30分

　
ツノオリ「あの、おっ・・・横浜の・・・おっさん（小声）ですか？」
横浜おっさん「はい、横浜のおっさんです」
　

見つめ合う両者

そのまま、礼（笑）

　
あぁ～、めっちゃ普通のおっさんだ！
良かった、写真と全然違う人来たらどうしようかと思ってた。イケてると勘違いしているおっさんって言うから、微妙にイケイケの突っ込みづらいおっさんが来るかとドキドキしていたけど、そんな心配は無用っぽいおっさんが来た。
　

一気に緊張が解けた

　
おっさんレンタルに関してほとんど情報がない状態でも、「この人ならレンタルしやすそう」と直感で思う。

さすがに「おっさん」と呼び続けるにも気が引けるので、今取材に限りタカ（仮名）と呼ばせていただくことにした。仮名の由来はおいおい紹介するとして、早速「おっさんレンタル」のキニナル実態について調査スタート！
　

心の距離感が表れている

おっさんレンタルの実態

　
そもそも「おっさんレンタル」が注目され始めたのは、ドラマ『ゆとりですか、なにか』で、俳優の吉田鋼太郎さんが演じる「レンタルおじさん」が話題になってから。そのモデルが、おっさんレンタルの西本CEOなのだ。開始して6年目に突入する「おっさんレンタル」は商標登録（登録番号6067125号）もされているサービスで、全国72名のおっさんが日々さまざまな依頼を1時間1000円（税込み／各種手数料なし）で提供している。

最近おっさんたちがSNSで公表しているサービス内容を見てみると、雪降ろし、同人誌即売会の買い子のお手伝い、サンタクロース役、飲み会の同行、ただただ愚痴を聞くなど「何でも屋さん」のようなイメージ。

タカのレンタルぶりを例におっさんレンタルを深堀してみよう。
　

おっさんによってコンセプトが違う

　
タカは、「私の主な活動は、悩み相談、転職相談、就活相談などです。人には言えない相談事の話相手になることが多いですが、過去にはイベントの付き添いに行ったり、外国の方に横浜を案内しながら日本語を教えたりしたこともあります。注文をいただいた時点で私が対応可能なサービスかを見極めて依頼を受けているので、怪しいサービスを依頼されたことはありませんし、現場で急に、ということもありませんよ」と話す。

基本的には依頼人の家や、2人きりになるような場所へ行くことはNG。それでも好みの若い女の子が来たらイイ感じの雰囲気になってしまう気もしなくはないが・・・。

「そこは、おっさん各自の戒めですね。会社に所属している訳ではないので、おっさん一人ひとりの倫理観に委ねられている部分は大きいと思います。面接で落とされるおっさんもいるみたいですし、何か問題があれば即解除と聞いています」

おっさんの倫理観か・・・そこは信用していいものか分からん！（笑）。だって目の前に1000年に1人の美少女が現われたら、私だって連れ去ってしまう危険性がある。
とは言っても、タカに関してはそういった危険はなさそう。ただし、名前を変えた類似のサービスも蔓延しているので一概に安心とは言い切れない。
　

オススメの本を教えてくれたタカ

　
また、おっさんは月額1万円の登録料が必要という。年間12万円払って、来るかどうか分からない1000年に1人の美少女を待つ変態の方が少ないと信じたい。
少々脱線してしまったが、事件もなくここまでサービスが続いていることは、「おっさんレンタル」が怪しい組織ではないという証明になるのかもしれない。
　
　
　
イケてなくないタカ
　
タカが「おっさんレンタル」に登録したのは2018（平成30）年8月。ひと月の問い合わせは10数件で、そのうちの半分を遂行しているそうだ。男女比は4：6で男性の依頼が多いことにも驚いた。

聞けば、企業の役員経験があるおっさんや専門的な資格を持っているおっさんなど、「おっさんレンタル」に登録しているおっさんは、社会的地位が高い人も少なくないという。そういうおっさんを選んで、男子学生が「おっさんの今までの話を聞かせてください」と「おっさんはしご」をするという依頼もあるのだとか。
　

真剣に質問に答えてくれた

　
個人が特定されてしまうので詳しい依頼内容は紹介できないが、重たい相談内容の依頼もあるそうで、メンタルケアやカウンセリングなどの勉強も始めたというタカ。

「わたしは恵まれた人生を歩んできたと思っています。運も良かった。なので、これからは自分の今までの経験をもって、いま悩んでいる人たちの助けになればと思い『おっさんレンタル』に登録しました。『横浜の人生に感謝』というキャッチフレーズも、感謝の気持ちを忘れずに活動したいという想いをこめてつけました」

そう話すタカの目に嘘はない。
なんだ、イケてると勘違いしてるおっさんじゃないじゃん！明確な意志をもってレンタルされているおっさんじゃん。
このおっさんなら読者さんにおすすめできるわ！と確信したところで、一旦お開き。ツノオリがおっさんとアブナイことしちゃった話は・・・次回に続く。
　

勘の良い方はもうお気付きかしら・・・