「横浜Leaf献血ルーム」居心地が良いって本当?記念品はないのに若者が集まる理由に迫る!
ココがキニナル!
「横浜Leaf献血ルーム」がブックカフェのようでとても心地よく快適らしい!実際のところどうなの?(キートン/よこはまいちばん/つよぽん/kikke/狐猫/タイサン)
はまれぽ調査結果!
若年層をターゲットに、無料Wi-Fi、コーヒーマシンの設置、漫画や書籍などを1000冊以上取り揃えるなど、リラックスして献血に協力できる空間。献血後にはハーゲンダッツのアイスクリームをプレゼント!
ライター:はまれぽ編集部
今の献血って痛いの?
リラックスできる空間とは言っても、やはり針を刺すのは怖い。どの程度の痛みなのか想像がつかないと不安もある。ということで、どれくらい痛いのか10年ぶりに全血献血を受けてみた。
時代に即した新システム
10年ぶりの献血とあって、採血までのシステムに大きな変化が見受けられた。筆者は過去に献血をしたことがあるので、名前と生年月日でデータを調べてもらったのだが、なんと次回からは指の静脈で本人確認ができるようになっていたのだ。
次回のために指の静脈を登録!
献血を行うに際しての注意事項を口頭で確認した後は、献血のための問診を専用の電子機器で行う。
こんなにハイテクだったっけ・・・
受付を終え、医師の問診と血圧測定、事前検査(ヘモグロビン濃度の測定)を行い、無事に採血基準をクリアしたら採血に進む。事前検査の採血はチクッとするかしないかの刺激で、うなぎの骨が歯茎に刺さるよりも痛くなかった。
事前検査は採血する腕と反対で行う
採血の準備が出来るまで待合室で水分補給をして待つ。お医者さんに、「脈が少し強かったので、血が濃いかもしれませんね。採血の前にコップ2杯ほど水分を摂ってください。1杯目は温かい飲み物にしましょう」と言われたので、「ぬるめ」と書かれたお茶をいただく。
この「ぬるめ」設定も、横浜リーフを訪れた献血協力者の声から生まれたアイディアなのだとか。
ゴクゴクと飲み干せる温度だった
しばらく待っていると、事前検査の際に手渡された呼び出しベル(これも新しいシステム)で呼び出される。画面にはベッド番号が記されていた。
いよいよ採血室へ!
刺すより抜く方がヌルっとする(個人的見解)
明るく清潔な採血室に向かうと、呼出し番号のベルに表示されたベッドへと通される。
献血室内は撮影禁止。今回は特別に許可をいただきました
ベッドに身体を預けると、担当してくれる看護師さんが自己紹介をしてくれた。物腰柔らかで声のトーンも優しくて落ち着く。筆者(末端冷え性)の手にそっと触れると、「少し冷えていますね。身体が冷えていると採血に時間がかかりますので、温めましょう」と温かい湯たんぽのようなものを手に乗せてくれた。
緊張も解れていく
採血に使用する針の太さはだんだんと細くなってきているそうだが、やはり間近で見るとゾクっとする。先ほどの事前検査よりも2周りくらい大きく、イメージとしてはミシン針くらいのインパクト。
筆者は刺されるのを凝視するタイプ
「はい、では刺しますね」の合図で血管に針が刺される。針を刺すときはもちろん無痛ではないが、想像していたよりずっと痛みは少ない。痛みというよりも、体内にスルッと針が吸い込まれていくような感じ。刺したときのチクッとした痛みだけで、インフルエンザの予防接種のような薬液を注入する痛みはない。
誰かの役に立つといいなぁ・・・と思いながら(実際はタオルをかけてくれる)
テレビを観て採血が終わるのを待つ
看護師さんに聞いたところ、全血献血に比べて成分献血の針は太いらしい。成分献血は血液を専用の機械で遠心分離し、赤血球や白血球を献血者に戻す(返血する)ため、全血献血のように抜きっぱなしの針とは違うようだ。
市内で献血した血は、基本的には神奈川県内で使用される。献血のほとんどは病気で血液を作れない患者さんの治療に役立っているという。
約20分で採血が終了!
個人的には抜くときの方が痛みを感じた。針を抜くときのヌルッとした違和感が、一般的には痛いと感じるかもしれない。痛みの感じ方は個人差があるので明言できないが、親知らずを抜いた時の麻酔に比べたら可愛いもんだった。
献血は予約が一番!
採血終了後、献血後の注意事項を確認し、ハーゲンダッツをいただけるという。取材日は肌寒かったこともあり、今回はハーゲンダッツを辞退。代わりに歯磨き粉をいただきました。
ちょうど欲しかったから嬉しい
横浜リーフ献血ルームは、平日に100名前後、土日に150~160名の献血者が訪れるという。学校が終わる時間帯には、「友達を連れてきました」という学生さんもいたり、土日は家族連れも多いのだとか。
「穴場の時間帯は平日の午前中です。土日はだいたい予約が入っており、午前10時くらいで1時間以上待ちのこともあります。せっかく朝一番で来ていただいても、お待ちいただくことになってしまうので、予約をとって来ていただけるとスムーズにご案内できます」と岩田さん。
「ラブラッド」というWeb会員サービスを利用すれば、インターネットでは前日の午後1時まで予約可能。Web会員以外の方は電話での問い合わせがオススメ。電話でも予約はとれるが、初回予約はできないのでご注意を。
キニナル方は、まず雰囲気だけでも見学に来てみては?
取材を終えて
横浜リーフ献血ルームに来て、献血に対するハードルがグッと下がった。ターゲットに合わせて雰囲気を変えること、それが献血者数の増加に繋がるのであれば素晴らしいことだと思う。
ただし、「献血」に対してのハードルが下がっても、献血に対しての「責任」は変わらない。その先に「血液を必要としている患者さんがいる」こと、そしてその人たちの命に関わることを理解した上で、これからも定期的に献血に協力したいと思った。
次は4ヶ月後だから・・・夏か。次回は献血後のハーゲンダッツをゆっくり味わいたい。
ー終わりー
横浜Leaf献血ルーム
住所/横浜市西区北幸1-6-1 横浜ファーストビル14階
電話/045-534-7173
受付時間/全血献血:午前9時30分~午後6時30分、成分献血:午前9時30分~午後5時30分
取材協力
神奈川県赤十字血液センター
http://www.jrc.or.jp/
狐猫さん
2019年04月08日 22時21分
今、この場所に「はたらく細胞」の漫画が置いてあります。テレビでも放映されましたね。この話の別の世界である「はたらく細胞ブラック」では、「輸血」で「不健康な体」に移動させられて、はたらく話が有ります。針が巨大で、吸い込まれる力が物凄く、さらに【凍るように寒い】(運搬や保存の時)という話でした。私達の献血した血液が、あんなふうに「はたらく」事になるのですね。