普段は立ち入り禁止で一般人は見られない!? クルーズ旅行の玄関口、大さん橋の非公開エリア「CIQ」プラザを特別大公開!
ココがキニナル!
大桟橋にはエアポートにある出入国審査もあると思いますが、どのような仕組みでやっているのでしょうか?エアポートと全く同じ仕組みなんでしょうか?小市民には叶わぬ夢。取材してもらえないですか?(しげさん)
はまれぽ調査結果!
横浜港大さん橋国際客船ターミナルからクルーズ船で海外に行く場合も、空港と同じような手続きをCIQプラザで行っていた。
ライター:三輪 大輔
飛鳥Ⅱの船内とは
船内を案内してくださったのは郵船クルーズ株式会社の渡邉かんなさん。この日、飛鳥Ⅱは午後4時に横浜を出航し韓国の釜山に行く予定であったので、乗船前は非常に慌しく忙しい時間帯だ。それにもかかわらず、笑顔で取材に応じていただいた。
郵船クルーズ株式会社の渡邉かんなさん
飛鳥Ⅱは、元々「クリスタル・ハーモニー」という外国客船であったものを、2006(平成18)年に日本人向けに改装。そのため船内には大浴場や和室も用意されている。また現在、日本で一番大きな客船であり、その全長はなんと241メートルもある。これをビルの全長に換算すると、あの六本木ヒルズと同じくらいの大きさだ。全12階建ての船内はとても広く、実にさまざまな施設が併設されている。
スタッフの方は約470名おり、そのうち7割近くが外国人のスタッフだ。その出身国も約20ヶ国に及び、船内にはインターナショナルな空気が流れている。実際に取材中も、実に多くの国の人とすれ違い、日本ではないどこか別の国に迷い込んだように感じた。
大さん橋ターミナルに停泊する飛鳥Ⅱ
囲碁も打てる和室「遊仙」
客室は全部で7タイプ。中でも一番上のランクがロイヤルスイート(1泊25万円~)だ。アメニティグッズもフランスの化粧品メーカー「ロクシタン」を使用するなどこだわりの品が並び、優雅な一時を過ごせるように隅々までサービスが行き届いていた。「ロイヤル」の名通りの贅沢な部屋である。
豪華なソファが並ぶリビング部分
氷で冷やされた高価なシャンパン
落ち着いたつくりのベッドルーム
次にご案内いただいたのは、バルコニー付きの一室。スタンダードなタイプの部屋で、1泊のお値段は約7万円からとなっている。バルコニーには、デッキチェアが置かれており、美しい眺望を見ながら静かに過ごせるとのこと。飛鳥Ⅱには作家の方が乗船して、作品の構想を練ることもあるらしいが、良い着想が得られそうな環境である。
窓の向こうにバルコニーとデッキチェアが
景色を楽しみながら入浴できる大浴場「Grand Spa」
明るい日差しが差し込むラウンジ「パームコート」
日光浴をしながら泳げる「シーホースプール」
スカイデッキからの眺めは最高で、過去には遊船中に三陸沖でイルカの大群と遭遇し、しばらく並走することもあったとか。
デッキからみなとみらいの街並みを一望できる
また食事を楽しめる場所も多く、「フォーシーズン・ダイニングルーム」や、船外の景色を楽しめる「リドカフェ」、そしてピアニストの生演奏が楽しめるバーなど数多くある。
極上の料理が味わえる「フォーシーズン・ダイニングルーム」
料理も景色も楽しめる「リドカフェ」
ピアニストが練習中のバー「マリナーズクラブ」
ちなみにサッポロビールと共同開発した船内でしか飲めない飛鳥Ⅱ限定ビールも販売されており、その味わいはクラフトビールに近く、まろやかで飲みやすい一杯となっているらしい。
飛鳥Ⅱ限定ビールのお値段は700円と手頃
さらに船内には、図書館や運動ができるエリア、そしてシガールームやシアタールームまで、ありとあらゆる設備が併設されており、まるで一つの街のようになっている。カジノコーナーやダンスホール、飛鳥限定商品を扱うショップも完備されているので、船内でしか味わえない楽しみもたくさんあるとのことだ。
司馬遼太郎全集などもそろうライブラリールーム
葉巻などを扱うシガールーム
映画の上映を行うシアタールーム
生バンドの演奏付きのダンスホール
ポーカーやスロットが楽しめるカジノコーナー
飛鳥Ⅱオリジナル商品を扱うショップ「ル ブルー」
ちなみに船内では、タイムスケジュールが掲載されている船内新聞が発行されており、その日行われるイベントなどを把握することができる。どれに参加するかは、もちろん乗客の方の自由であるが、一つだけ例外がある。2泊以上のクルーズの際に行われる避難訓練に関しては全員参加する必要があり、しかも乗船してすぐに行われるのだ。乗客全てにボートが割り振られており、最大で150人近く乗船できる大型のものもある。なお万が一に備え、スタッフは週に1回、訓練を行っている。
小型船舶くらいはある救命ボートがたくさん
このほかにもご紹介したい設備がまだまだあり、魅力がたっぷりと詰まった飛鳥Ⅱ。最高の船旅を演出するために、スタッフの方も一流のサービスの提供を目指して全力で取り組んでいた。日常を忘れられるような空間を作るためには、やはり設備だけが充実していてもいけないのだろう。
取材後、出入国ロビーには、多くの乗船予定のお客さんで溢れていた。これから豪華な船旅を満喫する彼らをすごく羨ましく思った。
取材を終えて
冒頭でも述べた通り今回の取材では、横浜港大さん橋国際客船ターミナル、横浜税関、法務省東京入国管理局横浜支局、そして郵船クルーズ株式会社と多くの関係各所の方々にご協力をいただいた。そのお陰で、普段は入り込むことのできない箇所まで取材をさせていただくことができた。ちなみに飛鳥Ⅱの乗客の平均年齢は60代とのこと。自分が60歳になった時、果たしてこんな豪華な船旅を味わえるようになっているのだろうか。一つの目標として、今後も仕事を頑張っていこうと思えた一日だった。
―終わり―
Nicksさん
2019年04月28日 02時16分
CIQは海外に向けた真の玄関口ですからいよいよ出国または帰国する時の旅情といった意味で多くの人の興味を惹きつけると思います。先代の大桟橋の客船ターミナル1階部分のCIQは外から窓越しに中が見えた記憶があります。1970年代や1980年代はナホトカ航路があって、ナホトカ号やハバロフスク号が1~2週間おき位に寄港していました。その時は出入国でベルトコンベアーで荷物を受け取ったり、出入口から欧米の人達が出てくるとき、船からクレーンで郵便物が降ろされたりする風景など、横浜らしさがあった記憶があります。いまの大桟橋のCIQは出入国ロビーは斬新で機能的なので、世界に誇れる機能をもつ船客ターミナルだと思います。
viva平塚さん
2016年03月21日 20時57分
大さん橋の大橋さん
しげなすさん
2014年11月17日 01時09分
税関の皆さん、お疲れ様です。これからも、女性が活躍する場が増えていくのが楽しみですね(^^)