京急の名車両、デハ230形が公開に向け修復工事が進行中!
ココがキニナル!
京急に里帰りしたデハ230形236号車が、京急本社での公開に向け修復工事が進行中。ピカピカに塗り替えられた車体の様子は?(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
「デハ230形」は、1929(昭和4)年から1978(昭和53)年まで、京急電鉄の前身である「湘南電気鉄道」時代から数えて49年間にわたって京急で活躍した、昭和の京急を代表する車両形式の一つ。その現存する1両、236号車の修復工事が着々と進んでいる。
この236号車は1929年に製造され、翌1930(昭和5)年から運行を開始。1978年の引退後、「川口市児童文化センター(現:川口市立科学館)」で保存・展示されていたが、2017(平成29)年に京急電鉄に譲渡された。そして2019年秋に新高島に移転する京急グループ本社にて展示される予定となっている。
工事が進む京急グループ新社屋建設現場
京急本社での展示・公開に向けての修復作業は横浜市金沢区の総合車両製作所で進められており、車体の外板と床の修繕が完了。現役時代の外見に近づいた230形236号車の様子が公開された。
総合車両製作所へ
2017年に京急に譲渡された時の様子。かなり老朽化が進んでいた
1年を経て公開された230形236号車
ピカピカに塗り直されていた
今回修復が完了して公開されたのは車体のみで、窓やドアはこれから車体に取り付けていくという。とはいえ、塗装は新車同然に鮮やかに塗り替えられ、車内も木張りのレトロな床が復元された。
床は新しい木材できれいに張り替えられた
直線的な車体デザインがレトロな印象を与える
230形は戦前の電車としては驚異的な軽量化と眺めのよさを実現し、その後50年近くにわたって京急の名車として親しまれた。
大きな窓やすっきりした外装、内装からは、その先進性をうかがうことができて興味深い。
この窓の大きさが最大の特徴
薄い外板でも安全性は確保されていた
車内から外を見た様子
「京浜急行電鉄」の銘板
今後は2019年の展示・公開に向けて、車内の座席やつり革などの装備品、台車の修復を進めて車体に取り付け、全面リニューアルを目指していくとのこと。
まだ修復工事は途中段階だが、90年近く前に生まれたこの電車を京急がいかに大切にしているかが伝わってきた。
現役時代に何度か改造や塗装替えを受けていた230形だが、修繕完了の際には1970年代ごろの姿が蘇る計画だという。全面公開される日が待ち遠しい。
新社屋工事現場にも230形のイラストが
―終わりー
- 前へ
- 1
- 次へ
横浜小僧さん
2019年06月26日 17時55分
レストア進行中ですね。230形も京浜急行を代表する電車。どんな風に完成するのか楽しみですね。後、横須賀市内の公園だったかにある初期600形も、面倒臭さいと思いますが、レストアして当時時の姿に戻して欲しいです。あの電車も、京浜急行の看板張った電車だから。京浜急行のズームカーと勝手に名付けて呼んでいた1000形も。刷り込みとは恐ろしい物で、電車と言うと真っ先に思い浮かぶのが京浜急行1000形。
相鉄ファンてつ古さん
2018年06月24日 19時25分
さすがに、あれだけボロボロだった車体をよくここまで修復したものです。残念なのは、雨水が流れる戸井部分のでっぱりがないので違和感が
すかたんさん
2018年06月19日 14時52分
230だけでなく、逗子の600も是非!