マラソン素人がカフェみたいなジムで横浜マラソン完走を目指す!
ココがキニナル!
横浜市内で練習をして、素人でも怪我なく横浜マラソンを完走できるかを徹底検証! マラソン経験のほとんどないライター・ツノオリが本番当日までの道のりをお届けする
ライター:はまれぽ編集部
あれから約1ヶ月、何もトレーニングをしていないツノオリの体は日に日に焦りを覚えていた。走るといえば、朝寝坊して家から最寄り駅までダッシュするくらい。運動(と呼んでいいものかは別として)は、取材先に着くはずが方向音痴のため道に迷い、余計に1〜2km歩くくらいだろうか。
9月中旬、「そろそろ始めないと横浜マラソンを完走できない」。そんなことを思っていたら、
ムキムキの殿堂前にたどり着いてしまった・・・
違う違う、ムキムキになりたいわけじゃない(ちょっと憧れるけど)! 怪我なく横浜マラソンを完走できればそれでいいのだ!
あと1ヶ月ちょいでマラソン初心者が横浜マラソンにチャレンジできる力をつけてくれる、そんなジムはないだろうか・・・。
「もっと早くからトレーニング始めろよ!」「そりゃ都合が良すぎるだろ」という声はごもっとも。先人たちの奇跡に「どうにかなるだろう」と、どこか甘んじていたかもしれない。
編集部から近いこの辺りでジムといえば・・・どうしようかと思ってウロウロと彷徨(さまよ)っていると、何やらジムっぽい看板を発見!
「書籍実践型」ってどういうこと?
置いてあったチラシには、「東京大学スポーツ先端科学研究拠点長と共同研究を行い正しいトレーニングを提供」と書かれている。東京大学って、あの東大?
もしかして頭が良い人しか入会できないとか?
謎多きジムがどんな場所なのかキニナったので突撃してみることに!
ムキムキの人と出会う
ジムの場所は地下1階。
階段を降りてみると・・・
・・・ここは、カフェ?
扉を開けるとそこには、たくさんの本とコーヒーマシンが置いてある。アロマっぽい香りもするし、筆者のイメージするジムとは程遠い。もしかしたら場所を間違えてしまったのかもしれないと踵を返そうとしたその時、ムキムキの人から「こんにちは」と声をかけられる。
胸板パンッパン!! 腕ふっと!!
その瞬間、「ここは間違いなくジムだ、ジム以外の何ものでもない」と確信。ほかに考えられるのはマッチョカフェくらいなので、念のため確認。
「あの、ここって・・・マッチョカフェですか?」
「ご覧の通りジムです」
ご覧になった感想はジムではないですけど・・・と思いつつも
「私、横浜マラソンに出場予定なんですが、何もトレーニングをしていなくて、しかも素人なんですけど、どうにか怪我なく完走できる体にできないでしょうか?」と不躾な質問。
「当ジムは科学的理論に基づいたトレーニング法でその人にあったメニューを組んでいます。期間的にはギリギリかと思いますが、短期間でも正しいトレーニングを行えば大丈夫でしょう!」と心強い回答をいただいた。
「科学的理論」! よくわからないけど、なんだかいけそうな気がする!
ということで、軟弱な筆者の身体を「LIBRARY FITNESS 横濱関内(以下、ライブラリフィットネス)」で鍛えることに決定! 後日、改めてトレーニングにうかがった。
ちなみに、ムキムキの人は社長さんでした!
筋持久力を制する者が42.195kmを制す!
ライブラリフィットネスは2017(平成29)年3月にできたばかりのジム。なんと、東京大学スポーツ先端科学研究拠点長の石井直方(いしい・なおかた)教授と共同研究し、世界中から集まった最新の運動理論を運動プログラムに落とし込んでいるそう。
科学の力で体を変えてくれると言うから、いやがおうでも期待してしまう。
佐藤健一(さとう・けんいち)社長
今回は、佐藤社長に作っていただいた「横浜マラソン2018特別プログラム」を忠実にこなし本番に挑む。
同じように全くトレーニングしていないランナーさん(少ないとは思うが)に、「筋持久力」「ハイレップ法で追い込む」「フラット接地走法」をご紹介しよう。
①筋持久力を高める
軟弱ツノオリが横浜マラソンを完走できるかもしれないと希望を持てた理論がコレ!
マラソンのトレーニングというと走り込みをするイメージがあるが、走り込みで鍛えられるのは全身持久力(心肺持久力)。走っている途中で歩いてしまう大半のランナーは、呼吸よりも足(筋肉)がついてこない場合が多いそう。
「心肺機能は10~20分歩けば取り戻せますが、足はどうにもならないんです」
走り込むだけでは筋肉の持久力(以下、筋持久力)をつけることは難しいようだ。逆に言うと、がっつり走り込みをしなくても筋持久力を高めることで42.195kmを走り切ることができる可能性があるということ! 絶望の底に一筋の光が差し込んできた。
ではいったい、どのような鍛え方をすればいいのだろうか?
②ハイレップ法で追い込む
筋持久力を高めるために効果的なのが「ハイレップ法」というトレーニング。回数を多くこなし、足が動かなくなるくらいまで追い込むことで、強度の高い筋持久力をつけることができるという。一例として、自宅でもできるトレーニングをご紹介!
・内転筋を鍛えるスクワット
内転筋は太ももの内側に位置するインナーマッスルで、下半身のバランス調整や運動機能の向上に欠かせない部位。
膝が内側に向かないよう意識して、背筋が伸びた状態で腰を真下に落とす
・スプリットスクワット
太ももの前面、お尻、ハムストリング、バランス力などを鍛えるスクワット。地面を蹴り上げるキック力を高める効果を期待できる。
両足を前後に開いた状態で、スクワット動作を繰り返す
15回2セットを目標に行ったが、足を重点的に追い込んでいるので筋肉が「おいおい、急に何始めてんだよ!」と、早々にざわつき始めた。
しかしこれで終わりではない。最先端のトレーニングマシンを使ってマラソンに必要な筋肉を徹底的に追い込む。
TRXサスペンションでバランス力を
バトルロープで腕と肩にアプローチする
「もうやばいです!」と弱音を吐くツノオリに、「筋肉が喜んでいます!」「筋肉、元気ですか?」と声をかけてくれる佐藤社長。
いつの間にか筋肉との会話を試みるようになった
長年眠っていた筋肉を突然呼び起こしてしまったのだから、筋肉に「こんにちはツノオリです」と自己紹介から始めなければいけないくらい。己の筋肉に無謀な挑戦に協力してもらうため、筋肉と親しくなることも怠ってはいけない。
③フラット接地走法
最後に、エネルギーロスの少ない「フラット接地走法」を体に覚えさせる。足を体の真下に着地する走法で、背筋を伸ばし顎を引くことがポイントだ。
合言葉は「焦らず・たゆまず・怠らず」
ほかのランナーのスピードに影響されてハイペースにならないよう、自分が長距離を走り切れるペースを身に着けるのも重要。フォームが崩れず、心拍数は最大心拍数の50%を目安にして、60%を超えないペースを保つように意識すると良いとのこと。想像よりも余裕のあるペースだったので、なるべく歩かずに走り続けることを目標にしたい。
トレーニングを終えて
「走り込みをしなければいけない」という固定概念にとらわれていたが、筋持久力の存在が私の心を軽くしてくれた。
何より佐藤社長の存在が頼もしい!
肩の力を抜いて、横浜の景色を楽しみながら走ることができるよう、本番までしっかりとトレーニングに臨みたいと思う。横浜マラソンに参加するランナーの皆さん、本番まで共に頑張ろう!
ー終わりー
取材協力
LIBRARY FITNESS 横濱関内
住所/横浜市中区相生町三丁目63番地1 パークアクシス横濱関内SQUARE B1階
電話/045-222-7701
http://libraryfitness.jp/
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babayanさん
2018年10月16日 21時29分
走り込みが嫌ならフルマラソンの挑戦など記事にしないで欲しい。フルマラソンに向けて走ることの楽しさを伝えて欲しい。
goto453hajiさん
2018年10月09日 10時40分
マラソン始めると分かるけど、本当に途中から足が動かなくなるんだよね。呼吸はペース落としたりすれば元に戻るけど、足が限界にくるともう無理。小出監督の本でも同じこと言ってたと思う。完走を目指すなら足の筋肉を鍛えるのが重要。
ホトリコさん
2018年10月04日 12時31分
肺の衰えは足の筋肉の衰えより取り返しが利く、喫煙者の言い訳を思い出してしまいました。動物園やサッカー観戦で以外と歩き回るので、サッカー観戦とカラオケで脚よりも呼吸器辺りを酷使してしまったからでしょうか?足腰の衰えの方が簡単に取り戻せそうな気がするのです。