上永谷駅付近にあるトンネル入り口「日野隧道」、出口はいったいどこ?
ココがキニナル!
上永谷駅から上大岡側のトンネル出入口に「日野隧道」というプレートがありますが、出口(入口?)はどこなのでしょう?(雲葉さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「日野隧道」の終点は港南中央駅。トンネル工事の際の工区ごとの区切りでトンネル名がプレートでとりつけられていた!
ライター:ほしば あずみ
ブルーラインの車窓から
(続き)
ところで、北新横浜駅は、駅ホームに入る手前で一瞬半地下状態になる場所がある。
地上にこそ出ないものの事実上トンネルはそこで区切れる。もしかしてそこが日野隧道の出口なのでは…
駅手前の半地下部分を、隣接する商業施設の駐車場から観察
だがここにもプレートらしきものは見当たらない。
何か見落としがあるのでは…上永谷駅へもう一度引き返しながら考えてみる。
「日野隧道」という名称は、トンネルのある付近の地名に「日野」があるためだろう。
だがその反対側は「北新横浜」。日野からはずいぶん離れている。
たとえば鉄道トンネルで現在世界一の長さを誇っている、青森と北海道を結ぶ「青函トンネル」。この名前は青森の「青」と函館の「函」の一文字ずつからとられている(前身として「青函連絡船」があった)。
トンネルでなくとも「東京」と「横浜」を結ぶ東急「東横線」、あるいは「横浜」と「横須賀」を結ぶ「横浜横須賀道路(横横道路)」など、起点と終点にある程度距離がある場合はそれが名称に現れるものではないだろうか。
少なくとも、一方の出入口の地名のみを使うという事はあまりないのでは?
そんな事を考えながら上永谷駅に戻り、ふと日野隧道とは反対側のトンネルが気になった。
「下永谷駅」側のトンネルはどうなっているのだろうか。
駅ホームから目視では確認できない
上永谷駅から湘南台方面へは、下永谷駅の前から立場駅を出るまではトンネルの中だ。
そして実際に確認してみると、このトンネルにもプレートのようなものを見つけることはできなかった。
なぜ「日野隧道」だけプレートがついているの?
「日野隧道」はどこが終点なの?
お手上げ感いっぱいで、横浜市交通局へ問い合わせてみた。
そうだったのか、プレートの謎
横浜市交通局の施設課軌道係の担当者によると、「日野隧道」の終点は「港南中央駅」だという。上永谷駅から日野隧道に入った隣の駅、もちろん地中にある。
日野隧道の終点は港南中央駅だった!
「地下鉄のトンネルは工事の際にいくつもの工区にわけて作業を行います。その工区の起点と終点に、工区の名称をプレートで掲示しているのです。日野隧道はその工区名のひとつという事になります」
とりつけるプレートやその場所は請け負った企業によって違うが、地下鉄トンネルという性質上多くのプレートはトンネル内の壁面につけられる。
そのため、他のプレートは目につかないのではとの事だった。
まとめ
地下鉄とはいえ、路線上すべてが地下にあるわけではなく、工区ごとにトンネルの名前が変わるのもブルーラインに限った事ではない。
ただその工区にあるプレートは地下鉄トンネルの場合、多くは暗くて目にする事ができない。見えたとしても一瞬の事だろう。
だが、もしかすると意外な場所で見つける事ができるかもしれない。通勤、通学の際など車窓の外に目を向けてみてはいかがだろうか。
―終わり―
雲葉 @since1992さん
2017年09月20日 12時53分
レポートありがとうございます(今ごろ) 港南中央駅のホームの端から目を凝らせばプレートが確認できるかもしれないのでしょうかね。工区ごとということは各駅の両端にある可能性も? 地下鉄に乗ってみたら探してみます。
ushinさん
2012年10月28日 14時38分
横浜ネタではないが、横須賀線-総武快速線直通運転が開始された時に、東戸塚から品川までは東海道貨物線(その先汐留まで向かっていた)を利用したが、その先には線増の余地はない。そこで地下に潜り、錦糸町までの長大なトンネル区間が出現した。見通しの悪さにより首都圏在来線でATC車上信号化された先駆ともなった(現在はATC搭載車の制約を避け、自動速度制限付きの汎用のATS-P化)。そこでも東京駅を挟んで品川側から通称「東京トンネル」「総武トンネル」と呼ばれて居るが、実際は工区ごとに区切られているし、一般的に言う「トンネル」ではなく「地下線」なので、現場ではトンネル名称という意識はあまり持ってないと思う。