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砕氷艦しらせ、横浜での3年ぶりの一般公開の様子は?

ココがキニナル!

大さん橋に南極観測船の「しらせ」が来ているそうです。一般公開もあるそうなので、当日の様子をレポートしてください。(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

普段は触れることのできない南極や、その観測を支援する「しらせ」の役割を知るいい機会。艦内は多くの来場者でにぎわっていた

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ライター:田中 大輔

キニナル艦内はどんな感じ?

(続き)

また、単に船の設備を見るだけでなく、南極に関する展示やグッズの物販も行われていた。
 


南極の石。南極は大陸だから、氷の下には石だってある
 


4月に持ち帰った南極の氷。2万年以上前の空気が内包されているそうだ
 


オリジナルのTシャツやキャップなども販売されていた


艦橋(ブリッジ)も見学可能で、「しらせ」の中枢部を目にすることもできた。
 


艦長席は右舷側と決まっているそうだ
 

素人にはなんのための装置か分からないが、ワクワクする




現役自衛官に聞く「しらせ」のアレコレ



ここで、艦内を案内してくれた海上自衛官の都築さんから教えてもらった、「しらせ」にまつわる話をいくつか紹介しよう。
 


「しらせ」乗艦はかねてから希望していたという都築さん


この「しらせ」、海上自衛隊の所属だが、ニュースでよく見る護衛艦などとは違い、一切武器を積んでいない。
また、船体もほかの艦がグレーなのに対し、鮮やかなオレンジ。海上で目視されにくいグレーにする必要がないからではないか、とのことだった。
 


前のデッキから小窓を覗くと、歯医者さん


長期間、海の上ということになるから、医療設備もある。
南極へ行く際には、医師免許を持つ自衛官が2人は乗船するんだそうだ。

砕氷はドリルなどを使わず、要は体当たりで行うわけだが、そのために船の前後は特に強い鋼材で覆われている。また、船首部分は船底から19度になっていて、これが砕氷するのにベストの角度なんだそうだ。
 


氷を砕く船首部分。いかにも頑丈そうだ


そのほか、汲み上げた海水を撒いて表面の雪を溶かす機能も。25mプールを1分で満水にできるほどの水量というから驚きだ。



来場者の様子は?



普段は知ることのできない砕氷船「しらせ」にじかに触れ、訪れた人たちは目を輝かせていた。
来場者は家族連れが多かったが、友達グループやカップルなど多様。

市内から来たというこちらのご家族は、3年前の公開時にも来場していたそうだ。
 


後部デッキでパシャリ


そのことを「覚えていない」というお兄ちゃんも、今は6歳。「楽しい」と笑顔を見せてくれた。今日のことは覚えてられそうだね!

お父さんも「普段はなじみのない南極に少しでも触れることができれば」とワクワクした様子だった。
 


午前中から多くの人が訪れ、艦内はにぎわった


ほかにも、船が好きでこういうイベントは逃さないという人や、公開のことを知らずにたまたま訪れたという人までさまざま。お客さんの様子は“イベントフォト”でも紹介中だ。



取材を終えて



今のところ公式な発表はないものの、例年通りであれば今年も11月ごろから南極へ向かう「しらせ」
都築さんが「ほかに同じ業務ができる船はない」と言うように、まさに南極観測隊の命綱だ。「任務を無事に達成できるように全力を尽くします」と力強く続けてくれた。

普段はあまり意識することのない南極や、そこで仕事に取り組む人たち。そして、南極やその人たちと日本をつなぐ砕氷艦
「しらせ」
なんとも言えないロマンを感じる船だった。今回行けなかった人は、次の機会にぜひ。
 


―終わり―


砕​氷​艦​「​し​ら​せ​」​一​般​公​開に訪れた素敵な皆さんの様子は以下からご覧ください。
 

【​​​イ​​​ベ​​​ン​​​ト​​​フ​​​ォ​​​ト​​​】​砕​氷​艦​「​し​ら​せ​」​一​般​公​開​に​​​訪​​​れ​​​た​​​人​た​ち

 
 

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  • ペンギンの巨大模型は〜?見たい!

  • 『組み上げた海水を』正しくは『汲み上げた海水を』校正をしっかりしたほうがよいのでは。

  • よく大桟橋に停泊してる客船とかに比べると小さく見えましたが、色が色だけに目立ってましたよね。といっても、私は山下公園から見ただけでしたが。

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