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横浜市内で太陽光発電設備の設置をする時、どんな制度があるの?

ココがキニナル!

自然エネルギーが話題ですが、横浜市内で個人が太陽電池などの発電設備を設置する時、どんな制度があるの?キニナルので取材してください。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「住宅用 太陽光・太陽熱利用システム設置費補助事業」が実施されており、国や県の制度と併用して補助を受けられるが、工事前の申請が必要!

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ライター:橘 アリー

太陽の熱を利用してお湯を沸かす



ノーリツの横浜ショールームで実際の設備を見せていただいた。
 


ノーリツ横浜ショールームの様子


太陽熱利用システムとは、太陽の熱を利用してお湯を沸かす設備のことで、自然循環型と強制循環型とがある。

自然循環型とは、屋根に太陽熱温水器を取り付けて、中に水を通して太陽の熱でお湯を沸かすものである。
 


自然循環型のイメージ図(株式会社ノーリツの太陽光発電・太陽熱利用システムのカタログより)


強制循環型とは、屋根の上に取り付けた集熱器の中を、水の代わりに不凍液を循環させて、貯湯タンクの水を間接的に温めるものである。
 


強制循環型のイメージ図(同上)
 

左の黒いパネルが屋根に設置する集熱器で右が太陽の熱を蓄えておく集熱器


なお、太陽熱利用システムはお湯を沸かすガス給湯器と併用して使うのだが、従来タイプの温水暖房付きのふろ給湯器を使用する場合と比べると、4割ほどガス料金を節約できるようである。

これで太陽熱利用システムも分かったので、制度について詳しく伺うため、横浜市環境事業局の環境エネルギー課へ。


この制度は平成15年からあった!!


 


相談窓口の「環境エネルギー課」


横浜市環境創造局の環境エネルギー課で、「住宅用 太陽光・太陽熱利用システム設置費補助事業」についてお話を伺った。

まずは概要をお聞きしたので、分かりやすく表にまとめると、下記の通りである。
 

【太陽光発電システム補助の概要】
募集期間(募集は年度ごとに行われる) 平成24年4月2日~平成25年1月31日
補助金額(横浜市分) 1kwあたり1万5千円(上限6万円)
補助金額(神奈川県分) 1kwあたり1万5千円(上限5万2千円)
補助件数 約4000件
前年度の補助件数(平成23年度) 3368件

 

【太陽熱利用システム補助の概要】
募集期間(募集は年度ごとに行われる) 平成24年4月2日~平成25年1月31日
補助金額(自然循環型) 4万円
補助金額(強制循環型) 8万円
補助件数 50件
前年度の補助件数(平成23年度) 58件


補助件数とはその年度に補助をする件数のことで、平成23年度当初の「太陽光発電システム補助」の補助件数は2000件だった。しかし、3月11日の震災以降に応募が増え、8月には2000件に達してしまったので、補助件数の追加を行ったそうだ。また、太陽熱利用システムについても23年度は追加をおこなった。
なお、補助の金額はその年度の予算によって決められているので、今後変わる可能性もあるそうだ。

表の「1kwあたり」とは、例えば公称最大出力200wの太陽電池モジュール5枚で発電できる電力にあたる。
 


公称最大出力200wの太陽電池モジュールのイメージ
(株式会社京セラソーラーコーポレーションのソーラー発電システムのカタログより)


制度の概要が分かったところで、もう少し詳細を伺った。


―この制度はいつからあるのですか?
太陽光利用は2003(平成15)年度からで太陽熱利用は2009(平成21)年度からです。

―太陽光と太陽熱の両方を併用することもできますか?
できます。

―補助件数はどのように定めているのですか?
前年度の利用件数から算出しています。
昨年は震災の後に補助の利用が増えたので途中で補助件数を追加しましたが、「太陽光発電システム補助」は昨年度の実績から月平均400件と考えて算出してあります。「太陽熱利用システム」は昨年度の実績が58件なので、本年度は50件で足りるのではないかということで出してあります。

―国や県の制度と併用して利用することはできますか?
横浜市の制度に申請すると、自動的に県の制度にも申請されるようになります。申請があった場合、横浜市では、横浜市の補助分1kwあたり1万5千円と神奈川県の補助分1kwあたり1万5千円を合算して1kwあたり3万円、上限金額も市と県の合算金額11万2千円として補助を行っていきます。ただし、県の制度は太陽光発電システムだけです。
また、国の制度は別途、国へ申請していただくようになります。


ちなみに、国の太陽光発電に関する補助金制度は「住宅用太陽光発電導入支援補助金」という名称で、申請の窓口は「一般社団法人太陽光発電協会 太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)」になっている。
補助の金額は、下記の表のようになっている。
 

1kw当たりの補助対象経費(税別) 1kw当たりの補助金額単価
3.5万円を越えて47.5万円以下 3.5万円
47.5万円を越えて55.0万円以下 3.0万円
(平成24年度補助金制度より)


なお、公称最大出力の上限は9.99kwとなっている。


―ここ以外にも相談する場所はあるのでしょうか?
県が行っている相談窓口の「かながわソーラーセンター」というところがあります。そこでは具体的に予算や規模に合わせてソーラーパネルの相談ができますが、申請の窓口は、横浜市の場合は「横浜市環境創造局の環境エネルギー課」です。
他の市の方も、それぞれの市で申請を行う事になります。
 


かながわソーラーセンターの
公式ホームページ


―申請に関して特に注意してほしい点はありますか?
取り付けてしまってからでは受け付けることができないので、くれぐれも工事をする前に申請を行ってください。


まとめ



最後に、具体的な金額について、太陽光発電の設備を見せていただいた株式会社横浜環境デザインの高橋さんに聞いて表にまとめてみた。
 

【太陽光発電の設備の設置事例】
屋根面積 30 ㎡
太陽光モジュールの使用枚数 1枚の最大出力が233wのものを15枚使用
全体での出力 3.495kw
設備設置の初期費用 1,600,000円
国の補助金額 122,150円
神奈川県の補助金額 52,000円
横浜市の補助金額 52,000円
国・県・市の補助を引いた金額 1,373,850円

※国の補助金額は出力数を3.49kwで算出
※市・県の補助金額は千円未満切捨て


何となく忘れがちになるのだが、太陽光発電は日中の太陽が出ている時にだけ発電されるので、曇りや雨の時や夜間は、電力会社から電気を買う必要がある。

やはり安いものではないが、どれくらいで初期投資費用の元が取れるのだろうか。
例えば、夫婦共働きの4人家族がオール電化住宅に住んでいて、電気代が月々約1万2千円(470kwh使用)として考える。
そこに上記の設置例で太陽光発電システムを設置した場合、月々の電気代は「売る電気代(8,002円)」から「買う電気(7,255円)」を引いて747円ほど利益がでるそう。電気代で単純に考えると自家発電で電気を賄っているため、9年間で約137万6千円の節約となり、初期投資費用を回収したこととなる。

今回の取材では個人的にも太陽光発電に興味が湧いてきた。環境のことを考えて、自然エネルギーの有効利用が個人レベルで当たり前になる未来も近いかもしれない。



− 終わり −
 

この記事どうだった?

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  • 動く機械ではないので劣化の仕方も違うだろうが、9年後にも著しく発電効率は落ちないだろうか?それ以降もそこそこ使えるのなら、その時点からはタダで電気を産んでくれる、夢のソーラーなわけだが。なんにせよ、新技術というのは採算を無視して飛びついてくれる人柱の犠牲の上に確立されるので、大いに振興して欲しい。

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