どのスパゲティがオススメですか～？

ベタな質問でスミマセン

 「オススメは何ですか？」って聞かれると思うんですけど・・・

「はい。よく聞かれるんですけど、これがオススメです！　という風には答えません。それぞれ好みもあると思いますし、ぜひ自分で見つけてほしいです。正直に言うと美味しいものは手間がかかるので提供までに時間もかかってしまいますし・・・。でも、週変わりのスパゲッティはオススメですね」

 では人気ランキングはいかがでしょうか？

「ランキングは難しいなぁ（笑）。夜はペスカトーレやボロネーゼ、インド風も人気です。クリームソースを目当てにくるリピーターさんもいるし、カルボナーラのロレンツァ風（酸味がある）やローマ風（生クリームを入れず卵黄のみを使用）もよく出ますね。あとは、グリンピースサラダが人気で、これは本当にファンのお客さんが多いです」

ということでお客さんには皆さんそれぞれお気に入りメニューがありそうだ。

そしてグリンピースサラダが人気という意外な事実もわかったところで早速ご用意いただきましょう！
　

鮮やかな緑のグラデーション（ハーフサイズ、200円）

いやーこれは旨そうです！　と言いたいところですが、ワタクシ万田はグリンピースがやや苦手。
奥様は「グリンピースが食べられない人もこのサラダなら食べられますよ」とおっしゃっていたのではりきっていただきます。
　

旨っ！　グリンピースってこんなに旨かったっけ！？

にんにくの香りに食欲がそそられるし、グリンピース独特の青臭さが全くない。みじん切りのタマネギ、オリーブオイル、マジョラムと和えられていて、あっさりした一皿。

そのままはもちろんビネガーやチーズ、唐辛子をかけて味の変化を楽しむのもOK。ビールやワインにピッタリのはず！　ファンが多いのも納得です。

それではここでメインのスパゲティをいただく前に厨房を覗かせていただきます！
　

整然と並ぶフライパン
　

麺の通常サイズは茹で上がりで220グラム

同店でいただくスパゲティは麺の量は調整可能。
ミニサイズは140グラム（ゆであがった麺の量）で50円引き、中盛りの300グラムはプラス50円大盛りの380グラムはプラス100円、2倍盛りの500グラムはプラス200円（取り分けはNG）と腹ペコ食いしん坊さんにもうれしい設定だ。
　

茹で時間8分30秒の一本勝負！
　

茹で上ったら素早くソースと絡めてでき上がり

完成を見届けたところでスパゲティ欲もMAX！　まずは先ほど伺った人気のあるメニューからいってみましょう。
　　
　

いよいよスパゲティをいただきます！

カルボナーラローマ風（卵黄だけの、本場マーマの味。1100円）

ネーミングの通り生クリームを使わない現地スタイルのカルボナーラ。塩・コショウ・卵黄のみでとてもシンプルながら、絶妙な火加減で仕上げられ、ふんだんに入っている前述のベーコンの旨味が引き立てられている。モチモチした食感の麺とよく絡んで旨い！
　

チキンクリームインド風（カレー粉の絶妙な味。1200円）

運ばれてきた瞬間にカレーの香りが立ち上り、胃袋がくすぐられます。さまざまな香辛料とホワイトソースの相性が「絶妙」過ぎてフォークが進む進む！

チキンがゴロゴロ入っていて、なんとなく懐かしい味わい。このソースはご飯にも合いそう。
　

ローマとインドの旨い風が吹いてきました

ここまでの2品はクリームソースのジャンルからセレクト。
さっぱりしたスパゲティもキニナルので、次は塩味チームから！
　

ツナの塩バターわさび風味（1000円）

ツナと山菜、コーンが入っており、とてもさっぱり！　わさびの「ツーン」という風味が強すぎず弱すぎず良い感じのメリハリを出しています夏場の食欲がないときでもサラッと食べられそう。

次のスパゲティもオーダーしたいのですが・・・
　

迷いながらも個人的にキニナルメニューが
　

「スペシャル」の項目にあるスパゲティ

ネーミングが謎めいているのです。

ファンタジア風？？？　ゴンドラ風？？？　ベスビアーナ風？？？　エスターゼ風？？？　　　などなど・・・

今回は厳選して2つの◯◯風をいただきます。
　

エビとチキンのトマトソースコスモポリタン風（1300円）

たっぷりと入ったエビとチキンをトマトソースで煮込んだスパゲティなのだが・・・
センターにはこんもりとホイップクリームが盛られているではありませんか！
　

思わず舐めたらホンモノの甘いホイップクリーム！
　

トマトソースとホイップクリームをよ～く混ぜて

コレは意外過ぎてドキドキしてしまう組み合わせなのだが、トマトソースの酸味とホイップクリームの甘味がピッタリ！　ソースのインパクトに負けず劣らず大ぶりのエビとチキンも存在感抜群。

まさにスタンダードな組み合わせにとらわれないコスモポリタンな一皿だ。

続いての◯◯風は・・・
　

エナルク風（イタリア前国立料理学校オリジナル生ハム添え。1500円）

エナルクというかつてイタリアにあった料理学校のレシピ。ボロネーゼ、トマトソース、ホワイトソースを使い、ウイスキーで香りを付け、上質な生ハムを乗せて完成。
　

初めてのエナルクだけどbuono！　buono！

3つのソースが合わさりとても濃厚で奥深い。酸味やまろやかさなどそれぞれの持ち味をウイスキーの香りが上品にまとめている。ソースの贅沢さに引けを取らない生ハムと一緒に食べる少し大人なスパゲティ。
　

食後にアッフォガード（600円）を出していただいた

チョコレートがかかったアイスクリームにイタリア産のエスプレッソをかけて、あ0幸せ。
ここまで5種類のスパゲティをいただきました。ほかの種類をもっと食べたかったのですが、自分のキャパを超えてしまったのでこの辺で失礼させていただきます。ごちそうさまでした。
　

いつの間にやら幸せなお腹に・・・

ちなみに、パスタの種類が横浜で一番多いかどうか後日調べてみたが、ほかにも300種類ほどのメニューを提供しているお店を発見。しかしながら「サージョンズカフェ イタリアーノ ヨコハマ」は種類の多さよりも「美味しいスパゲティを提供すること」にこだわっていた。今の万田の中では「ハマの美味しいスパゲティ専門店」の一番となっている。

取材を終えて

最高の笑顔で見送ってもらいました

―終わり―
　

取材協力
スパゲティ専門店「サージョンズカフェイタリアーノヨコハマ」
住所／横浜市中区山下町28-2 ライオンズプラザ山下公園1F
電話番号／045-6513-614
営業時間 ／月～土11:30～21:00 L.O.（ランチタイム～15:00）日・祝11:30～20:00 L.O.
定休日／毎週火曜日、第3月曜日