みなとみらいから「通り」が消えた? 幻の「ゆりのき通り」の行方は!?
ココがキニナル!
三菱みなとみらい技術館の横にある記念碑にある地図では「とちのき」では無く「ゆりのき通り」と彫られています。それぞれの道の命名の歴史や変遷が気になります!(ta-TAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
道の名称は街路樹の名前。1990年当初「ゆりのき通り」だったが、街路樹設置基準が2002年改定、「ゆりのき」から「とちのき」に変更になった!
ライター:大和田 敏子
現在のみなとみらいの道と緑をレポート!
現在の、みなとみらいエリアでの植栽や公園整備についても、光田さんと坂田さんに話を伺ったので、あらためて、通りの名称や街路樹を確認しつつ、それらについても紹介する。
まずは、桜木町駅前広場から。
3本の大きな木が目立ち、木陰を作っているが、それだけでなく・・・
こんな花壇が・・・
広場の5か所に設置されている
横浜銀行の協力のもと、1年中きれいな花壇を整備しているのだそう
心和みます!
つづいて、順に樹木の名前がついた通りを眺めながら、歩いていくことに。
さくら通り
夏の今はこういった感じだが・・・
花の咲く季節はこんなに見事!(画像提供:横浜市都市整備局)
毎年、桜の季節には、この「さくら通り」を中心としたエリアで「さくらフェスタ」が開催され、パレードや地元飲食店が出店するグルメストリート、ファミリーで楽しめるステージなど、さまざまなイベントが行われる。
2015(平成27)年、さくらフェスタのパンフレット表紙
エリアを横切る幹線道路「みなとみらい大通り」を通って・・・
「けやき通り」へ
『街路樹の散歩みち』(亀田龍吉・多田多恵子著)によると、ケヤキは四季を通じて、整った樹形が美しく、日本在来の樹木として古くから人々の生活に寄り添い、憩いの木陰を提供してきたようだ。
夏のケヤキもきれい!
みなとみらいはエリアが広いこともあり、街路樹などの高木が多くあっても、街を訪れる人たちに緑を感じてもらいにくいので、最近は特に、人の目線の低木を植え、歩行者目線の緑化に取り組んでいるという。
5月ころにきれいな花を咲かせるツツジも植えられている
また大型商業施設の「MARK IS(マークイズ)」ができた時には、横浜市としても周辺の道路の植栽を増やした。施設としての植物への取り組みもあり「MARK IS」は、どの方向から見ても緑に囲まれた雰囲気がある。
緑あふれる印象の「MARK IS みなとみらい」
国際会議場前を走る「国際大通り」も見ておくことに。
「国際大通り」の標識が目に入る
みなとみらいの海側の幹線道路「国際大通り」
広々としているが、ほかの道に比べて植栽は少なく、無機質な印象を受けた。
つづいて「いちょう通り」
今の季節は、緑のイチョウ並木の通り
秋はこんなふうに色づく!? こちらは都内の画像らしいですが(フリー画像より)
一旦、歩行者軸のグランモールに戻って「すずかけ通り」に向かう。
きれいな並木と花壇が配置されたグランモール
すずかけ通り歩道橋を渡る
歩道橋から「すずかけ通り」を見る。整然として美しい!
歩道橋から、横浜駅方面を見ると・・・
空き区画が多いのがわかる
みなとみらいの開発は、桜木町駅側から始まっているため、この周辺はまだ、これから先、開発されるところだという。
あらためて「すずかけ通り」
スズカケノキはプラタナスとも呼ばれ、ギザギザの大きな葉が特徴
暑さの中、歩く人もまばらな道を行き・・・
「とちのき通り」へ
少し寂しい印象のトチノキの並木
一通り、道の名称と街路樹を確認した後、再び、桜木町方面に戻りながら、グランモール公園に立ち寄った。
グランモール公園のMARK IS側
2017年3月に、横浜で行われる全国都市緑化フェアの主会場の一つがグランモール公園ということもあり、現在、大規模な改修工事が行われている。
横浜美術館側では、工事が行われていた
工事の大まかな予定や完成予想図の書かれた看板もあった
都市整備局からは、高木の数を増やし、花壇のリニューアルやベンチも一新されるという話を伺っていた。あらためて予想図を見ると、さらに美しく憩いの場となる公園に生まれ変わるが予感がする。完成が楽しみだ!
取材を終えて
人が心地よく過ごせるように、エリアを整備していくことの苦労やトラブルの一端に触れ、興味深かった。
実際に歩いてみると、みなとみらいは美しく整えられているが、緑豊かなエリアと言うには、まだ物足りないように感じる。・・・とにかく、暑かった! 年月が経って樹木が生長し、木陰が多くなれば、もう少し涼しくなるのだろうか。
さらに利便性が向上し、人に優しい街になっていくことを期待している。
―終わり―
参考文献
「MINATOMIRAI 21 Information vol.86」(横浜市都市整備局みなとみらい21推進課・横浜市港湾局資産活用課・一般社団法人みなとみらい21
「MINATOMIRAI 21 Information vol.60」(株式会社横浜みなとみらい21・横浜市都市計画局みなとみらい21推進部・横浜市港湾局臨海事業部)
「新しい街に人の輪が広がる みなとみらい21」(横浜市都市計画局みなとみらい21担当)「みなとみらい21施設名称等策定調査報告書」(横浜市都市計画局・株式会社フリータイム・インターナショナル)
「街路樹」山本紀久著(技報堂出版)
「街路樹の散歩みち」亀田龍吉・多田多恵子著(山と渓谷社)
くん☆さん
2015年08月18日 01時46分
なんか田園都市線沿線の駅名や地名みたいなネーミングだね。 これだけ密集したエリアの通り名を、植物名で統一してつけちゃうと、混乱しそう。 私みたいに植物に疎いとね。
ushinさん
2015年08月17日 20時37分
これはすごい!ta-TAさんが!だけどね。
サブさん
2015年08月17日 08時57分
自分も不思議に思っていました。納得♪