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【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の参

2013年10月05日 / はまれぽ編集部

「家系ラーメン全店制覇への道」 前回意外な事実が発覚した介一家のその後を追うとともに、家系の歴史の礎を築いた“あの店”を調査!

 
横浜が世界に誇る全国屈指のご当地ラーメン「家系ラーメン」。

先日の「【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の壱」でもお伝えしたとおり、横浜市内各地に点在する家系ラーメン店を全店制覇するとともに、家系図を埋めていくというこの企画。なお、横浜市内には家系ラーメン店150店舗以上が存在するが、取材対象は支店を除外し本店のみを対象とした、約130店舗とする。
 


この家系図を全て埋めていく


前回、「吉村家」から派生して家系の流れを作った、いわゆる「歴史系」の3店舗である「本牧家・本店」「六角家・本店」「介一(すけいち)家・山手店」を調査してきたわけだが、最後に訪れた「介一家・山手店」から意外な事実が発覚した。
そこで第3回の今回は介一家から独立したという「介一家・うりゅう(旧店名/介一家・港北店)」を追うとともに、家系の家系図の流れを作った「横濱家」「近藤家」の3店舗を調査したいと思う。

なお、この企画に賛同し、はまれぽ編集部と全店制覇に向けて同行してくれるのは、前回と同様、自称・日本一家系を愛してやまない「神奈川のラーメンを盛り上げよう!会」の会長・マーコ氏だ。
 


前回、いつの間にか「六角家」のTシャツを購入していたマーコ氏


また、今回も同様に取材対象の各店舗の歴史を紐解きながら、味の評論をお届けするとともに、訪れた店はどれだけ情報価値(ウンチク話やマニアック話など)のあるお店かを「ネタ度」とし、☆5段階評価として採点していくことにする。



「介一家・うりゅう(旧店名/介一家・港北店)」

まず最初に訪れたのは、横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台から徒歩15分の位置にある「介一家・うりゅう」。
前回、「介一家・山手店」の清水店長の口から介一家の港北店は介一家グループからはすでに独立しているとの情報を得た。

前述にもお伝えしたが、企画の主旨として支店は調査対象外となっていたが、独立したとなれば話は別になる。そこで、独立した経緯や現在に至るまでの歴史を探ることにする。
 


「介一家・うりゅう」の店舗外観


話を伺ったのは「介一家・うりゅう」のオーナー兼店長の瓜生義則(うりゅうよしのり)氏。同店は、1988(昭和63)年の「介一家・山手店」ができた翌年の1989(平成元)年に「介一家・港北店」として設立。当時の店長は後述する、現在「近藤家」の近藤健一氏だ。

近藤氏は2年間共同経営者として店舗を運営していたが、「近藤家」を立ち上げるべく退店。その後は数人が店長を務め、今から15年前の1998(平成10)年に瓜生氏が店長となる。
 


同店のオーナー兼店長の瓜生氏


その後、2007(平成19)年に介一家のオーナーである原祥介氏からの提案で、港北店を買い取り独立し、店名を「介一家・うりゅう」としたわけだ。ちなみに言わずもがな、「うりゅう」とは瓜生氏の名字からとったもの。

そんな同店のこだわりは、瓜生氏いわく「毎日食べられるラーメン」。家系ナンバーワンのサッパリ味だと豪語するそのラーメンのスープはあっさりしているが、旨味をしっかりと残すとともに、キレがある。そのスープの秘訣は火加減にあるそうだ。「同じ材料を使っても火加減をしっかりしていれば、これだけの味になる」とのこと。
 


サッパリしているのに旨味がぎゅっ! と凝縮されたラーメン(700円)
 

使用している麺は丸山製麺の高級麺なのだとか


いろいろと話を伺っているうちに、マーコ氏から思わぬ発見が! なんでも「介一家」の看板メニューである「ドラゴンラーメン」がないというのだ。
 


ドラゴンラーメンの名前がない!?


瓜生氏に伺ったところ、介一家のメニューは店によってバラバラで、ドラゴンラーメンをメニューとして入れるのは自由なのだそう。
 


はたしてマーコ氏の感想はいかに?


マーコ氏>

家系としてはあっさり系ですが、それでも鶏油のコクおよびまろやか感があるため、なかなか飲み応えがあり、およびバランス感も良い感じです。そして、介一家グループで間違いなくトップの味わいです。


編集部・千葉>
瓜生店長のいうとおりとても味がサッパリしている! あと、麺がとても特徴で、もちもちした食感が楽しい。あとはスープとのバランスもいい感じ。ライトな家系ユーザーにオススメかもしれない。

<今回の採点>
ネ タ 度 : ☆☆☆☆★(星4つ)
既食メニュー:ラーメン(700円)




 

「横濱家・平台本店」



続いて訪れたのは、本牧家から派生した「横濱家・平台本店」! と言いたいところだが、なんでも「脱・家系ラーメン」を目指しているとのことで、残念ながら「家系ラーメン」としての主旨である今回の企画に協力いただけなかった。そこで本牧家と同様にマーコ氏から伺った情報や多店舗の取材で仕入れた情報をもとに、同店の歴史について触れていこう。

市営地下鉄都筑ふれあいの丘から徒歩15分ほどに位置する「横濱家・平台本店」は、1988(昭和63)年に創業。実は同店には「吉村家」で修業を積み、「本牧家」や「介一家・山手店」「介一家・港北店」の立ち上げに携わった近藤健一氏がこの創業に携わったのだそうだ。
 


店舗外観


近藤氏は本来、吉村家から独立後に港北ニュータウンの茅ケ崎中学校付近へ自分の店を立ち上げるべく、不動産会社に400万円の保証金を支払い、契約も済んでいた。しかし、近藤氏の父親の入院により出店を断念。保証金も戻ってこない状態だったという。

そんな状況に途方にくれていた矢先、不動産会社のほうから保証金返還を条件に店を出してみないか? と提案が。それにより同店を立ち上げたというのが創業の経緯なのだそう。そんな近藤氏だが、自分の店を持ちたいという夢のため、数年後に横濱家を退店。その後、現オーナーが1992(平成4)年4月に株式会社 横濱家フーズとしてフランチャイズ(FC)化。現在は横浜市を中心とし、全部で21店舗を展開することになったのだとか。

そんな同店の特徴といえば自家製麺。東京都八王子市に、自社製麺所「セントラルキッチン」を設立し、同社ならではの麺を提供している。
 


独自の自家製麺を使用したラーメン(680円)


マーコ氏>
ノリが2枚だったり、デフォルトで味玉が乗っていたりと、正統派の家系ラーメンとは違う。自家製麺はモチモチして、スープとの絡みは良い感じ。全体的に見て、まさに脱家系の典型的な例ではないでしょうか。

編集部・千葉>
麺は美味しいですね。スープもほどよい感じで食べやすい。だけどやっぱり家系ラーメンと呼ぶにはパンチが少々足りないかもしれない。

■今回の採点
ネ タ 度 : ☆☆☆☆★(星4つ)
既食メニュー:ラーメン(680円)



昔ながらの家系の味を継承する「近藤家・本店」



最後に訪れたのは、家系の歴史を築いてきたキーパーソンの一人である近藤健一氏が立ち上げた「近藤家・本店」。場所は横浜市営地下鉄北山田駅より徒歩5分ほど。

近藤氏は通常であれば、インターネット関係のメディアはすべて取材はお断りしているそうだが、今回の企画の主旨に賛同していただき、特別に取材の協力を得ることになった。
 


近藤家・本店 店舗外観


吉村家での修業時代から「いつか自分の店を持ちたい」と思っていた近藤氏は、1992(平成4)年10月に「近藤家・本店」をオープン。

もともと「吉村家」で修業しながら、間門時代の「本牧家」に携わってきた近藤氏は、吉村家退店後に「横濱家」「介一家・山手店」「介一家・うりゅう(旧・港北店)」という順に「家系ラーメン店」を次々と立ち上げてきた。

なお、一部の情報では「六角家」で働いていたという情報があるが、それは大きな間違い。正確にはボランティアで手伝っていただけのようなのでお間違いなく。
 


残念ながら顔出しはNGだった(※顔はボカしています)


同店の特徴を伺ったところ、昔ながらの家系ラーメンを味わえることだという。冷凍のトリガラは絶対に使わず、かつて家系ラーメン全盛期だった時代の味を変えることなく、提供しているのだとか。

「吉村家」や「六角家」は創業時と大分味を変えているが、ここ近藤家は創業当時の味を忠実に維持している。つまり、吉村家創業当時の味が唯一食べられる店なのだ!

「味は進化しなければならない、ということも分かりますが、僕はお客さんの舌を裏切りたくない。だからこそ昔ながらの味で勝負しているんです」と職人気質である近藤氏の意志は強い。

そんな中、店内をふと見てみると、なにやらキニナルものを発見。
 


あじこめ? あぶら抜き!?


これは「六角家」でも見た表記だ。近藤氏に伺ったところ、「あじこめ」というのは吉村家で働いていた時に、店員同士でオーダー時に呼ぶ呼称として使っていたものをそのまま使用しているとのこと。

また、あぶら抜きに関して近藤氏いわく「もともと本牧家時代に店長をやっていた神藤さん(現・六角家オーナー)と私が共同で編み出した技術なんです」とのこと。まさか、六角家だけの技術かと思っていたのが、まさか近藤家でも見れるとは!!

さていろいろサプライズがあったところでいよいよ実食に移ろう。
家系本来の味を継承したというその味ははたしていかに? そんな時、近藤氏から「うちは酒井製麺を使っているんだけど、その麺本来の味を味わいたいのなら、麺はやわらかめがオススメだよ」とのこと。なんでもやわらかめにしたほうが、もちもち感が増してスープとの絡みもよくなるのだとか。そこで近藤氏のアドバイスどおりオーダー。
 


のりがどーん! と10枚も! ラーメン+のり増し(750円/麺やわらかめ)
 

その味の感想は?


マーコ氏>
確かに店主の言うとおり、酒井製麺の“柔らかめ”がこんなに旨いとは! まさに新たな発見そしてマニア的にたまらないネタ。さらに、スープは動物濃度・鶏脂・醤油の全てが上手く主張してくる家系ラーメン中の家系ラーメン!

編集部・千葉>
麺やわらかめのほうが良いと聞いて驚いたけど、たしかに近藤氏の言うとおり。酒井製麺本来の味わいってこんな感じだったと少し感動。全体のバランスも良し!


■今回の採点
ネ タ 度 : ☆☆☆☆☆(星5つ)
既食メニュー:ラーメン+のり増し(750円/麺やわらかめ)

現在、近藤氏は近藤家の新しい方向性を模索中だという。それは「家系+中華料理」だ。
なんでも近藤氏の息子さんが現在、中華料理の勉強をしているようで、新しい店舗近藤家として、中華料理も提供できる家系ラーメン店を出店したいのだそうで、現在物件を探している最中だという。もしかしたら近い将来、市内のどこかに出店するかもしれないので、今後に期待だ。



取材を終えて



今回、「介一家・うりゅう(旧店名/介一家・港北店)」「横濱家」「近藤家」の情報をお届けしてきたわけだが、さらに隠された家系ラーメンの歴史が明らかとなった。
今後の調査ではまた意外な情報がでてくるかもしれない。乞うご期待!!

また、今回の記事で紹介した店舗に足を運んで、記事のことを思いながら家系ラーメンを味わってほしい!
 


2013年10月5日時点の家系図
<クリックして拡大>



―次回に続く―


次回の更新日は10月12日を予定しています。お楽しみに!
 


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介一家・うりゅう
住所/横浜市都筑区折本町138-1
電話番号/045-474-5794
営業時間/11:00~21:00
定休日/日曜日

横濱家・平台本店
住所/横浜市都筑区平台21-6
電話番号/ 045-942-6543
営業時間/11:00~深夜2:00
定休日/年中無休

近藤家・本店
住所/横浜市都筑区北山田1-1-39 パークフジ小泉1F
電話番号/ 045-591-9121
営業時間/11:00~22:00(火~土)、11:00~21:00(日・祝日)
定休日/月曜日(祝日の時は翌平日)


<取材協力>
神奈川のラーメンを盛り上げよう!会
http://kanagawa-ramen.net/

マーコの辛口ラーメンチェック
http://ma-ko64.com/
 

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家系図シリーズ記事一覧(全36本)

  1. 01 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の壱
  2. 02 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の弐
  3. 03 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の参
  4. 04 家系一大勢力“壱系”の全貌が明かされる!? ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の四
  5. 05 キング・オブ・家系に輝いたあの店を調査!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の五
  6. 06 介一家の系列を制覇!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の六
  7. 07 消えた名店の店長を探せ!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の七
  8. 08 壱系総本山「壱六家」創業当時の味が食べられる店が現存する!?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の八
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