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真夜中でも食べられる家系ラーメン店ってある?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾参

2014年04月08日 / 千葉 こころ

「家系ラーメン全店制覇への道」 第二章の幕開けとなる今回は、真夜中でも食べることができる「我が家」「鶴一家」「たかさご家」の3店舗をご紹介!!

横浜市内の「家系ラーメン店」を全店調査するという無謀とも呼べるこの企画。編集部・千葉の突然の離脱宣言で幕を閉じた前回は、クリーミーかつマイルドな家系ラーメンを扱う家系ラーメン店、「九ツ家」「源泉」「大岡家」の3店舗を紹介した。
 


濃厚なのにクリーミー。笑顔が沸くラーメン (写真:源泉)

 
家系との衝撃的な出会いは今から17年前。1週間食べないとウズウズし始め、1ヶ月も食べられないと発狂するほど家系ラブの新人ライター・千葉こころ(以下・チバコロ)。「中盛り・のり増し・味濃いめ」で腹を満たす素性を知ってか、家系プロジェクト本部からわけも分からず後を託されたチバコロが、編集部・千葉に代わってお届けしようと思う。



迷える大羊、2匹



「な~んでな~んだよぉぉぉ・・・うぉぉぉ―――」
夜更けの居酒屋に響き渡るマーコ氏の遠吠え。悲しみと憤りとやるせなさを、酒の力を借りて吐き出している。笑顔で颯爽(さっそう)と夜の街へ消え去った編集部・千葉にとり残されたマーコ氏とチバコロは、うだうだと飲み続けていた。飲まにゃやっとられん。
 


脱力メガネコンビ

 
何杯飲んだのだろう・・・見渡せば空ジョッキがごろごろしている。へこむ気持ちはいつの間にかビールで癒され、そうなると、二人の身体は無性にアレを求めるのである。

「・・・ラーメン食べたい」

しかしもう夜も遅い。こんな時間に開いている店などあるのだろうか? でももう、胃も心もラーメンを求めてやまない。その時、マーコ氏の口から耳を疑う仰天発言が!

「我が家へ行きますか?」

目が点になるチバコロ。マーコ氏お手製のラーメンでもお披露目してくれるのか? いや待て、一応男と女だぞ? いや、でも・・・でも・・・。



日中のコラボレーション!  「我が家」



心の内で自問自答を繰り返すチバコロを横目に、どんどん先をゆくマーコ氏。京急線弘明寺駅から右手に進み、弘明寺商店街を突き進む。そして一つ目の大きなT字路を右に曲がったすぐのところでマーコ氏の足が止まった。
 
「着きましたよ」
 


「ま~ゆっくりしてってよ~」 って、どうみてもマーコさんの家ではないでしょう・・・

 
「全店制覇はまだ終わっていない。ゆくぞ、チバコロ!」「はっ、はいっ!?」というわけで、メガネコンビの「家系ラーメン全店制覇の道・第二章」が幕を開けた。
 
今回は、横浜市内で「真夜中でも食べられる家系ラーメン店」を紹介しようと思う。

お話を伺ったのは「我が家」を営む中国出身の店主カク・レイさん。
同店の営業時間は午前10時30分から翌午前1時まで。京急線と市営地下鉄の弘明寺駅に挟まれる立地から、終電帰りでも立ち寄ることができる。
 


店主のカク・レイさん

 
日本に来て初めて食べた某家系ラーメン店でその味に惚れ込み、即アルバイトを志願して修行を開始。そこで学んだ技術と、中国の味をブレンドしたオリジナルの味で自分の店を持ちたいと独立を決意。初詣やお花見など一年中にぎやかなこの地が気に入り、2013(平成25)年12月29日に同店をオープン。

自宅で食事をするような気分で味わってほしいとの思いから「我が家」と名付け、店内も落ち着いた雰囲気を意識した。カウンター5席、テーブル席5卓と広々した店内は、家族連れでもゆったりと食事が楽しめそう。
 


家系ラーメン店には珍しいテーブルメインの店内
 

かわいらしい看板娘は店主の奥様

 
しょう油、みそ、タンタン麺など麺のメニューが豊富で、スープは各種ごとにひとつひとつ店主が創り上げたオリジナル。修行で得た日本の味と、故郷中国の味をブレンドさせた独自の風味が売りだ。手作り焼きギョーザとチャーハンは正真正銘の中国の味で、ほかの家系ラーメン店ではなかなか味わえない同店の一押しメニュー。
 


ロープライスも同店の強み

 
使用している麺は「長多屋製麺」。バリエーションの豊富なスープとオリジナルの味、全てのスープとの相性を考えこちらを起用したそうだ。
 


壱系でもおなじみの長多屋製麺


スープの詳細は秘密とのこと。中国テイストがブレンドされた家系ラーメンとはいかなる味か? 早速いただいてみることにしよう。
 


メンマのあたりがブレンド感を演出? ラーメン(600円)

 
見た目は濃厚そうだが、意外にも脂っこさはなくすっきりとしたスープ。家系独特のコクとはまた少し異なるしょう油感は、オリジナル日中ブレンドならではの風味であろうか。うぅん、秘密の配合が気になる。
 


飲んだ後はやっぱりラーメンだよね~

 
>家系マイスター・マーコ氏
見た目からして通常の家系ラーメンとは異なり、味自体もとんこつ感およびチー油感が抑えられており、まさに完全オリジナル系の部類に属する一杯といえよう。しかしながら、アレンジをしている一方で、家系独自の中毒性も抜けてしまっているため、中途半端なしょうゆとんこつラーメンという感は否めない。

>ライター・チバコロ
今まで食したことのない異国情緒感あふれる家系といった感じ。まさにオリジナル。ただ、家系好きとしてはもう少しパンチが欲しいところ。あと、のり・・・せめてもう1枚・・・。

既食メニュー:ラーメン(600円)
ネタ度:☆★★★★(星1つ) 


 

豊富なメニューで迷っちゃう!? 「鶴一家」



マーコ氏の自宅ではなかったことに安堵するチバコロ。安心したら胃と心はさらにラーメンを欲し始めた。ちらりと横を見ると、マーコ氏もなにやら物足りなそうな顔に見える。
 
「実は、もっと遅くまで営業している家系ラーメン店があるんですよ」
 
思いはひとつ! 二人は迷わず京急線の終電に飛び乗った!

次なるお店は各線横浜駅のきた西口から徒歩4分ほどのところに位置する「鶴一家」。
 


あれ? マーコさん、歩きながら寝てません!?

 
横浜駅西口の鶴屋町界わいで飲食店を営むオーナー多田さんのもと、家系ラーメン店の「壱八家」、神奈川淡麗ラーメンの「くじら軒」「ゑるびす」など、さまざまなラーメン店で修行を積んだ沖山大輔(おきやまだいすけ)さんが店長を勤める家系ラーメン店だ。
 


店長の沖山さん。40歳には見えない若々しさが印象的

 
同店のオープンは2009(平成21)年2月。多田氏が経営していた居酒屋を改装し、彼の指示のもと、数々のお店で修行を積んだ沖山氏が某家系ラーメン店の味を参考にしてクリーミー系の味を創り上げたそうだ。なお、店名の由来は鶴屋町にあることから「鶴一家」。
 


居酒屋の雰囲気が残る店内

 
鶴屋町近辺には遅くまで営業している飲食店が多いため、そこで働く従業員たちに多く利用してもらいたいとのことから、午前11時から翌朝午前5時まで営業しているそうだ。
 


お疲れ様です

 
メニューの豊富さにも驚かされる。お酒の後に嬉しい「しじみラーメン」や季節限定のラーメンもあり、何度足を運んでも楽しめるラインナップ。なんといっても一番人気はスタンダードな「家系豚骨ラーメン」だが、「地獄ラーメン」なる3段階の辛さから選べる激辛ラーメンや「塩ラーメン」、魚介ダシの効いた「つけ麺」も人気だという。
 


たくさんの経験で鍛え上げた舌が創り上げる逸品

 
使用麺は残念ながら教えていただくことができなかったので、写真だけ。
これで分かったらかなりのマニア度かも?
 


ミステリアスな秘密麺

 
秘密の麺もキニナルけれど、豊富なメニューもアレやコレやとキニナル、チバコロ。しかし、ここはスタンダードに家系豚骨ラーメンを注文。
待つこと5分、いよいよ実食! と思ったら・・・
 


・・・寝てる


もう。
放っといてチバコロ一人でレポ続けまーす。
 


鶴一家の王道! 家系豚骨ラーメン(680円)

 
「ゲンコツ」「背ガラ」「背油」を使用しているというとんこつスープは臭みがなくクリーミー。ガラの下処理に細心の注意を払っているというのもうなずける。
 


おや。いつの間に・・・

 
ではではマーコさん、恒例のチェックをどうぞ!!

>家系マイスター・マーコ氏
まさにクリーミー系の典型、いや、トップクラスのクリーミースープである一方、しょう油感が弱いために中毒性が弱い。それゆえ、スープのクリーミー度をもう少し落とし、しょう油感を強くすることで戦闘力は格段に上がると分析する。

>ライター・チバコロ
分かる人が食べれば修行先が一発で分かるほどのクリーミー・家系ラーメン。マーコ氏と同じくしょう油感が少し足りないことがネックだけれど、それを差し引いても美味しい部類に入ると思う。個人的にはチー油をあとほんのちょっとだけ効かせて欲しいかな。

既食メニュー:家系豚骨ラーメン(680円)
ネタ度:☆☆★★★(星2つ)



迷宮入りの真相が明らかに!? 「たかさご家 日の出町本店」



「5時まで営業しているなんて、きっと横浜の家系ラーメン店で一番遅くまで食べられるお店でしょうね!」興奮気味のチバコロの横で、マーコ氏はなぜか浮かない顔。
 
「たしか、たかさご家も朝方まで営業していたような・・・?」 
 
ネット上では「たかさご家」の営業時間は午前4時までのはず。ならばやはり「鶴一家」が一番遅いのでは? そんなチバコロの声もマーコ氏の耳には届かず、「とにかく、行くぞー!」と、マーコ氏の強制出動命令が発令された。
 


とはいえ、アラサーの身体に夜更かしはキツイ・・・

 
そんなこんなで、京急線日ノ出町駅より徒歩1分、交差点を渡ってすぐの「たかさご家 日の出町本店」へ到着。飲みの聖地・野毛や都橋からも近いという好立地から、深夜でも客足は絶えない。

そんな繁盛店を取り仕切るのは店長の玉木宏幸(たまきひろゆき)さん。
早速営業時間を確認すると、「ネット上では午前4時になっていますが、実際は午前11時から翌朝午前5時まで営業していますよ」とのこと! 街のにぎわう土曜日曜は午前10時から開いており、お盆や年末年始以外は休まず営業しているそうだ。来てよかった!
 


店長暦16年! たかさご家一筋の爽やか店長、玉木さん

 
たかさご家といえば、吉野町や曙町など同店を含め5店舗を展開し、町田家や武蔵家などの有名家系ラーメン店を輩出したことでも知られている。「本店」と呼ばれていた吉野町店から同店が本店を引き継いだ経緯なども、マニアの間ではまことしやかな噂として流れており、キニナルところである。
 


16年目とは思えないキレイな店内

 
1992(平成4)年、前オーナーの西村誠太郎(にしむらせいたろう)氏と元・六角家の海添(うみぞえ)氏の両名により、「たかさご家」が南区高砂町(たかさごちょう)にオープン。その後、元町店(現在閉店)、日ノ出町店と店舗展開をしていくが、諸事情により高砂町の店舗が経営下から離れて独立。それをきっかけに同店が本店としての機能を引き継ぐことになる。
 
なお、創立者の一人である海添氏は1994(平成6)年に、弘明寺で「かまくら家」をオープンするものの、2012(平成24)年12月に火事で閉店してしまったそうだ。
 


店名や緑色の看板は、縁起を担いでのものらしい

 
麺は酒井製麺の中太麺を使用。玉木さんお勧めの食べ方は濃いめ、硬め。麺の歯ざわりとスープの風味とが一番美味しく味わえるバランスだそうだ。ではそのこだわりの味をいただいてみることにしよう。

 


謎解きはラーメンの前でした ラーメン(600円)

 
スープを口に含むと、とんこつ感は強くなく、やさしい風味が広がる。これは飲んだ後でも胃もたれや重みは感じにくそうだ。

胃に優しいスープにまったりとした気分を味わっていた時、隣からもまったりとした空気が・・・
 


まったりしすぎ!!!

 
ちょっとマーコさん・・・。ちゃんと味の評価をお願いしますよ・・・。
 


チバコロはまだまだイケます


>家系マイスター・マーコ氏
とんこつ感およびしょう油感が弱めで食べやすい反面、家系ファンからすると中途半端な感じは否めない。また、マニア的な視点で言及すれば、やはり器の色は家系王道の「黒」もしくは「青磁」を欲してしまう。
しかしながら、長年迷宮入りしていた「たかさご家」の修行先が判明したことで、ネタ食いにはたまらない一軒であった。

>ライター・チバコロ
やさしい風味は飲んだ後のみならず、家系の濃さが苦手な女性にも食べやすい味かも。野毛でハシゴしたお腹にはやさしい締めの一杯となりそう。

既食メニュー:ラーメン(600円)
ネタ度:☆☆☆★★(星3つ)



取材を終えて



いつなんどき食べたくなるか分からないのが家系ラーメンの恐ろしい中毒性だ。そんな時、真夜中でも営業している店舗があるのはかなり心強い。飲んだ後、始発待ち、そして突如無性に食べたくなった時・・・足を運んでみてはいかがだろうか?

それにしても、マーコ氏の家系マイスター度は想像以上。
ただただ「美味しい~」と食べ続けていたチバコロとは違い、その鋭い分析力と蓄積されたデータ量は半端じゃない。新たな家系の魅力を知り、より家系を愛するためにも、弟子入りさせてもらえないかと密かな野望を心に抱いたチバコロなのであった・・・。

かくして走り出した、マーコ&チバコロのメガネコンビでお送りする「家系ラーメン全店制覇への道・第二章」。家系ラーメン大好き! 自由奔放な二人が繰り広げる全店制覇に、ご期待あれ!
 


2014年4月8日時点の家系家系図
<クリックして拡大>

  
 
―次回に続く―

※ラーメンなどの料金は増税前の金額になりますのでご了承ください。
次回の更新日は2014年4月22日(火)を予定しています。お楽しみに!


<取材協力>
神奈川のラーメンを盛り上げよう!会
http://kanagawa-ramen.net/

マーコの辛口ラーメンチェック
http://ma-ko64.com/

 

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家系図シリーズ記事一覧(全36本)

  1. 01 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の壱
  2. 02 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の弐
  3. 03 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の参
  4. 04 家系一大勢力“壱系”の全貌が明かされる!? ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の四
  5. 05 キング・オブ・家系に輝いたあの店を調査!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の五
  6. 06 介一家の系列を制覇!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の六
  7. 07 消えた名店の店長を探せ!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の七
  8. 08 壱系総本山「壱六家」創業当時の味が食べられる店が現存する!?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の八
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  11. 11 一風変わったラーメンを食べることができる店を探せ!!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾壱
  12. 12 クリーミーかつマイルドな家系ラーメン店はどこ?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾弐
  13. 13 真夜中でも食べられる家系ラーメン店ってある?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾参
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