はまれぽ.com 家系ラーメン家系図

TOP / 家系図 / 記事一覧 / 其の23

しっかりパンチの効いた濃厚スープが決め手の家系ラーメン店をご紹介!! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾三

2015年08月07日 / 三輪 大輔

常に進化し続ける下永谷の「はま家」とバランスの良さが際立つ鴨居の「一二三家」で濃厚家系ラーメンを堪能

夏本番を控えた7月下旬。筆者とウッつん(編集部・宇都宮)には夏を迎えるにあたって、何かが足りなかった。女なのか、お金なのか・・・。2人で考えていたとき、ウッつんが言った。

「うまいラーメンが足りていないですね・・・」。これまでウッつんの提案に一つも賛同したことがなかったが、初めて意見が一致した。テレパシーみたいで嬉しい。

早速、マーコ氏に電話をすると「明日、下永谷のラーメン店に来て!」との回答が。そこで2人で下永谷に向かうことにした。



港南台にあった岳家(がくや)出身の店主が経営する「はま家」とは!

マーコ氏が待ち合わせに指定したのは、横浜市営地下鉄ブルーライン「下永谷」駅から徒歩15分ほどの場所にある「はま家」である。
 


横浜市営地下鉄上永谷駅からも徒歩15分ほど
 

早速店内に入ると・・・
 

見覚えのある姿が
 

熱心にマンガを読んでいるこの方は・・・
 

マーコ氏です!


この日、マーコさんが「はま家」を指定したのには訳があった。なんと有名店出身の店主が作る極上ラーメンを、筆者たちに食べさせたかったらしいのだ。・・・マーコさん、ありがとうございます。

そこでラーメンを食べる前に、まずは「はま家」の店主・大久保孝強(おおくぼ・こうき)さんの経歴についてお伺いすることにした。
 


筋骨隆々な体躯が、かなりキニナルが、まずはラーメンの話を


大久保さんは20代の半ばまで、ホテルマンをはじめ、様々な飲食店で働いていたそうだ。しかし26歳のころ、転機が訪れる。

「当時、家系ラーメンがブームになっていた時期です。私も以前より、家系ラーメンが好きで、いろいろな店に通っていました。そこで盛り上がる家系ラーメンの流れに乗って『ラーメンでやっていこう!』と心に決めたんです」

そうして立ち上げたのが、港南台にあった今はなき濃厚豚骨スープの家系インスパイア店「岳家(がくや)」である。そして10年間、岳家で働いた後、2010(平成22)年3月に岳家の経営から退き、自分は新たに「はま家」をオープンさせた。

では同店のラーメンの特徴はどこにあるのだろうか。大久保さんが答えてくれた。
 


壁には雑誌に掲載された実績が並んでいる
 

はま家は数多くのメディアに取り上げられているのだ


「家系ラーメンでは直系の味を再現する店が多くありますが、豚骨系の味はあまりありません。そこで当店では豚骨の旨みを最大限に生かすことにしました。醤油をベースにしながら、豚骨と鶏ガラをじっくりと煮込み旨味を抽出したスープになっています。しつこすぎないマイルドな味わいが当店の売りです」と大久保さんは語る。

しかしマイルドさを実現するには、苦労する点もあるという。大久保さんは「マイルドな味を維持するには、ちょっとした微調整が重要になります。火加減やお湯加減に細心の注意を払っていますね」と話す。

・・・これは、かなり期待できるラーメンがでてきそうだ。そこで早速「ラーメン並(750円)」を注文することにした。
 


カウンターから厨房がよく見える


待つこと5分、出てきたのは2種類のラーメンだ。「あれっ?」と思っていると、マーコ氏から「普通と、あっさりになっているけど、どっちがどっちか分かる?」との質問が。

ほかの家系ラーメン同様「はま家」でも麺の固さや油の量、そして味の好みを選べるようになっているのだ。さすが1つのラーメンをあらゆる角度からとらえるマーコ氏である。・・・しかしいつの間に、そんな注文をしていたのだろうか。
 


見た目には違いが分からない・・・家系ラーメンを極めるのは難しい
 

食券を渡す際に、お好みをどうぞ
 

正解は左が「ふつう」で、右が「あっさり」でした!


「あっさり」は、通常のスープだけではなく、特製のあっさりスープを合わせたダブルスープ。大久保さんも「あっさりの方は女性でも食べやすい味わいです」と言う。

そこで実際に食べ比べてみると「ふつう」の方は醤油ダシがきいていて豚骨の濃厚さを感じられた。対して「あっさり」の方はパンチが抑えられていてスルスルと食べることができる。どちらも甲乙つけがたい!
 


「ふつう」と「あっさり」は、全然違うよ、マーコ氏!


また一歩、家系ラーメンの奥深さに触れた瞬間の記念写真も撮ったところで、続いてはマーコ氏の実食。
 


「ふつう」の方のラーメンを食べるマーコ氏


少し食べたところで、マーコ氏が「以前は、もう少し(濃厚な味のパンチが)ドスンとくるような、ストロングタイプでしたよね」と大久保さんに尋ねた。実はマーコ氏は以前「はま家」に来店したことがあるのだ。

マーコ氏の質問に大久保さんが「昔より、少しマイルドさを出していますね」と答えると「昔の味とは、一味、異なりますね」とマーコ氏は少し残念そうに感想を漏らした。微妙な味の違いを感じ取るのも家系ラーメンの楽しみ方の一つなのだ。
 


筆者は「あっさり」をいただく


・・・と、そうこうしているうちに、ウッつんが早くも食べ終わった。一言もしゃべらないと思ったら、器にかぶりついていたのだ。
 


スープを丸ごと飲み干すウッつん
 

完食!


ちなみに「はま家」では「炙りチーズはま家ごはん(250円)」や「キャベチャー(150円)」なども人気だそうだ。すると「じゃあ、それも!」とやっぱりオーダーしだすウッつん。食後のデザートがなかったし仕方がない。

そこで「炙りチーズはま家ごはん」と「キャベチャー」も食べてみることにした。
 


こんがり焼けたチーズが美味しそうな「炙りチーズはま家ごはん」


とろ~りとしたチーズとご飯の相性が良く、このメニューを目的に来店してもいいような美味しさである。

「スープをかけて食べることで、2度おいしいんですよ」と大久保さんに説明されて、スープをかける。リゾット状になった濃厚なスープとチーズ、そしてご飯のコラボレーションが絶妙だ。
 


ピリ辛な味がヤミツキになる「キャベチャー」


「キャベチャー」はビールとの相性が良い逸品だ。ラーメンを待っている間、ビールのつまみとして食べると最高だろう。

最後に、今後の目標についてお話を伺うと「現在、近所の方だけでなく遠くから来店される方もいらっしゃいます。もっと愛される店に育てていきたいですね」と大久保さんは語ってくれた。
 


大久保さんの筋肉は学生時代のラグビー経験で培ったのだとか

 
 

 

某有名ラーメン店の味を継承する「一二三家」

連日、猛暑日を記録し続け、本格的な夏となった。暑い・・・。何か体力のつくものを食べないと倒れてしまいそうだ。

そこでマーコ氏に電話をし、体力がつきそうな、豚骨の旨味を味わえる家系ラーメン店に行くことに。2軒目は横浜線「鴨居」駅から徒歩10分ほどにある「一二三家」である。
 


鴨居駅から出発!


この日、4日連続の猛暑日となり午後4時30分にもかかわらず、蒸し暑さは収まっていない。この暑さを予感していたのだろうか。ウッつんはまさかの欠席である。そこで砂漠の中で水を求めてさまよう旅人のように、マーコ氏と「一二三家」を目指した。

歩き始めこそ『ドラゴンボール超(スーパー)』の話題で盛り上がっていたが、2分と経たないうちに話題は暑さに対する怒りになり、5分過ぎには「暑い」と連呼するだけになった。

そして炎天下の中、歩くこと10分。汗だくの状態になりながら、ついに「一二三家」に到着した。
 


近くには「ららぽーと横浜」もある
 

炎天下の下、たどり着いたこともあり店内の涼しさは爽やかさMAX!


出迎えてくれたのは、店主の八巻俊介(やまき・しゅんすけ)さんだ。そこで早速、まずはお店に関するお話を伺うことにした。
 


お店やラーメンのこだわりについて語ってくれる八巻さん


八巻さんがラーメンの世界に飛び込んだのは、今から4年前、2011(平成23)年のことで33歳のころだそうだ。

「大学卒業後、和食やイタリアンのレストランで働いていました。ただ小さいころからラーメンが好きで、特に家系は高校時代に多くの店に通っていたんです。ラーメンの経験はなかったけど、好きな世界に飛び込こめるなと思って始めました」と八巻さんは語る。

その時、修行の場に選んだのが、某有名ラーメン店であった。そこでノウハウを学んだ後、八巻さんはすぐに暖簾分けで独立。2012(平成24)年6月6日「一二三家」をオープンさせた。店名の由来は同級生と3人で始めたことが由来になっている。
 


ラーメンの話にマーコ氏と意気投合する


それでは同店のラーメンのこだわりはどこにあるのだろうか。その点について八巻さんに質問をしてみた。

「うちの特徴はバランス感と香りです。寸胴もお客様に出すスープを温めるものと、味を調整するものを2つ用意しています。いつでもフレッシュな状態にしていたいので、煮詰めすぎたものを提供することはありません。常に高いレベルで味が一定になるようにしています。香りだけで、当店のラーメンを思い出してもらえれば最高ですね」
 


厨房では2つの寸胴が並んでいる


・・・話を聞いているだけで、お腹が空いてきた。そこでラーメンを作っていただくことに。
 


暑い中、手際よく働く姿がかっこいい


この日、注文したのは「ラーメン(650円)」と「ネギラーメン(850円)」である。
 


看板メニューの「ラーメン」
 

山盛りのネギに圧倒される「ネギラーメン」


まずはマーコ氏が「ラーメン」を実食!
 


スープを口に運んだら
 

続いては、麺をすすり
 

この笑顔!


マーコ氏いわく「まろやかでボディ感もあり、スープと麺の絡みも絶妙」らしい。すると八巻さんは「スープを作る上で一番のベースとしているのは醤油ダレです。そこから逆算していって、どのようなスープが良いか、どのような麺が合うかを考えて作っています」と、ラーメン作りの秘密を教えてくれた。

マーコ氏は「しっかりとしたスープにはボディブローがあり、醤油感も存在していて、まさに醤油豚骨スープ! スカウターが上昇しまくる一杯ですね」と、豚骨の濃厚な旨味にかなりの高評価である。

そこで筆者も「ネギラーメン」を食べてみることにした。
 


スープにはゴマも入っており、確かにいい香りがする


まずはスープを口に運んでみると、まろやかな口当たりでゴマの風味が口の中に広がった。ネギもしっとりしておらず、シャキシャキで麺との歯ごたえの違いも楽しめる。

シャキシャキのネギについて八巻さんに尋ねてみると「50度の温水でアク抜きをしてから、水洗いをしているんです。それが野菜の鮮度を落とさない秘密になっています」と説明してくれた。
 


暑い中、歩くだけの価値があるラーメン
 

ネギのしたに隠れていたチャーシューもこの大きさ!


二人でラーメンを完食後、キニナルメニューを発見してしまった。その名も、「ネギそぼろ麺(850円)」である。旨辛のスープに、挽き肉とネギのコラボレーションが堪らないと評判らしい。

そこでウッつんはいないものの、食後のデザートの一杯として、いただいてみることにした。
 


辛み抜きもできるという「ネギそぼろ麺」


まろやかなスープに優しい辛さが溶け込んでおり、辛い料理が苦手な方でも食べられる逸品だ。ネギも「ネギラーメン」とは違った味わいになっており、挽き肉もスープを吸い込んでいて旨みが凝縮されている。
 


汗が引いたのに、また汗だくになる・・・だけどうまい!
 

食後は、この冷風機で
 

襟足もきれいに乾かして、いざ帰路へ


最後に、今後のお店の展望を聞いてみると、八巻さんはこのように答えてくれた。

「もっと有名なラーメン店に育てていきたいです。今後、横浜市の南エリアでカウンターだけの店舗を出店したいと考えています。同時に将来独立を希望する方の修行の場にもなっていきたいですね」
 


八巻さん、ありがとうございました!



取材を終えて



夏本番になった今、絶好調なのはうまいラーメンを食べたからに違いない。今回訪れた2店舗によって家系ラーメンの魅力に、また少しはまってしまった。


―全店制覇まで残り33店舗―

※上記軒数は現段階で調査できた店舗数となります。開店・閉店・発見により軒数が変動する場合があります。
 


2015(平成27)年8月7日時点の家系家系図<クリックして拡大>
 


―続く―
 

取材協力
 

はま家
住所/横浜市港南区丸山台4-9-19
電話番号/045-842-5254
営業時間/11:00~15:00 17:30~22:00
定休日/不定休(HPにて随時告知致します)

一二三家
住所/横浜市都筑区池辺町4704
電話番号/045-507-7463
営業時間/11:00~23:00
定休日/水曜日
 
 

← 前の記事 記事一覧 次の記事 →

家系図シリーズ記事一覧(全36本)

  1. 01 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の壱
  2. 02 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の弐
  3. 03 【横浜の家系ラーメン全店制覇への道~家系図を作ろう~】其の参
  4. 04 家系一大勢力“壱系”の全貌が明かされる!? ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の四
  5. 05 キング・オブ・家系に輝いたあの店を調査!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の五
  6. 06 介一家の系列を制覇!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の六
  7. 07 消えた名店の店長を探せ!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の七
  8. 08 壱系総本山「壱六家」創業当時の味が食べられる店が現存する!?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の八
  9. 09 見た目のインパクトが強烈な家系ラーメンがあるらしい!?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の九
  10. 10 家系で極太麺を使っている店はどこだ!?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾
  11. 11 一風変わったラーメンを食べることができる店を探せ!!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾壱
  12. 12 クリーミーかつマイルドな家系ラーメン店はどこ?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾弐
  13. 13 真夜中でも食べられる家系ラーメン店ってある?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾参
  14. 14 新店の家系ラーメン店で衝撃の新企画がスタート!! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾四
  15. 15 ついに発見! 家系なのにご当地ラーメンが存在する店舗とは!? ~横浜家系ラーメン全店制覇への道 其の拾五~
  16. 16 夏間近! 家系ならではのつけ麺を提供する家系ラーメン店を探せ! ~横浜家系ラーメン全店制覇への道 其の拾六~
  17. 17 王道奪還!? 「ある物」が看板メニューにのっている家系ラーメン店を独占取材! ~家系全店制覇への道 其の拾七~
  18. 18 ご飯食べ放題! ワンコインで食べられる! 「激安家系ラーメン」を探せ!~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾八
  19. 19 史上最高評価のラーメンの味とはいったい!? ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~ 其の拾九
  20. 20 京急線沿線の注目新店舗をチェック! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~ 其の弐拾
  21. 21 家系ラーメン全店制覇が帰ってきた! オリジナリティ溢れる新店が登場!? ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~ 其の弐拾一
  22. 22 家系ラーメン店なのにほかの看板ラーメンも美味い!? 魅惑のお店に突撃!! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾二
  23. 23 しっかりパンチの効いた濃厚スープが決め手の家系ラーメン店をご紹介!! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾三
  24. 24 吉村家から受け継がれた味! 吉村家直系店と最初の独立店が登場! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾四~
  25. 25 豚VS鶏! 濃厚豚骨を味わえるお店とこってり鶏ベースの新店が登場! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾五~
  26. 26 「これぞ家系」、直系店第1号店の杉田家に突撃! ~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾六
  27. 27 独自の道を行く「ゴマ系」総本山「千家本店」と「大黒家生麦本店」を紐解く~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾七
  28. 28 「家」の冠を持たない家系ラーメン店とは?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道~其の弐拾八
  29. 29 「家系“直系風”の味を追求」する2店舗を徹底調査
  30. 30 開店10年以上の家系ラーメン・プチ老舗店の店長が次に目指すラーメンとは?
  31. 31 メニューや佇まいが“そっくり”な家系ラーメン2店の謎を探る
  32. 32 新規開店! オープンしたての2店舗で最新の家系ラーメン事情を調査
  33. 33 家系ラーメンの風雲児! 多店舗経営で独自の存在感を放つ「ウルトラフーズ」を調査!
  34. 34 家系総本山「吉村家」創業者、吉村実氏にインタビュー。今の家系ラーメン業界について何を思う?
  35. 35 家系総本山「吉村家」創業者、吉村実氏にインタビュー。移転の噂は本当?
  36. 36 【デカ盛り】横浜駅の家系ラーメン店「山崎家」の4.5kgのチャレンジラーメンに挑戦!【大食い】

家系ラーメン家系図トップへ戻る